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ケータイ刑事銭形雷7話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第7話「美しいものが勝つ! ~銭形雷VS黒いバラ」の「裏ネタ編・増補」は6回目となる今回で打ち止めです。で、ちゃんがこれを填められていたことから「猿ぐつわ」について、岡野さんがこれを武器にした「」について、地下への入口がこれに隠されていたことから「絨毯」について、そしてこの言葉が出てきたので「弁慶の立ち往生」について記します。尚、「猿ぐつわ」については「・26話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/13付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

猿ぐつわ」:漢字で表記すると「猿轡」と記す。また、英語では「Gag」、ドイツ語では「Knebel 」と言う。声を立てさせないようにするものであって、口の中に布などを押し込んだり、かませたりして後頭部にくくりつけたものを言う。(単に、口を塞いだというものではなく、「声を出させないようにする」というものである。)

一般的には、口の中に布を詰め込み、その上から手ぬぐいやタオルを紐状にして覆う。または、その布を結んで、一ヶ所に玉のようなコブを作り、その部分を口に噛ませる、ということで代用するということもある。→ガムテープを口の上に貼るということは、単に口を塞いだだけであって、「声を出させないようにする」ということが出来ないため、「猿轡」とは言わない。声を出させないようにするために、口の中に何かを詰め込んでいて、その上からガムテープを貼ったのであれば、これも一応「猿轡」ということが出来る。

拉致監禁、誘拐事件では、猿轡は当たり前のように使われている。特にフィクションの世界では、拉致、誘拐というと、猿轡が出てこないと始まらないようになっている。

尚、「猿轡」には、声を出させることを防ぐという効果があるが、それだけではなく、舌を噛み切って自殺しようというのを防ぐという効果もある。そのため、自殺の恐れがある人を保護した場合にも、自殺防止のために「猿轡」を使用することがある。よって、「猿轡」は拉致、監禁、誘拐事件のお供という訳ではなく、保護器具ということにもなる。

この物語では、ちゃんを剥製にしようとしていたことから、ちゃんの拉致監禁のために、声を出させないようにするということで使用されているので、「猿轡」としたら正しい使い方であると言える。

」:簡単に言うと、燃料にするための木のことである。「まき」と言うこともある。一応、「薪」と言うには、使いやすいサイズに切断して、それをまとめたもののことである。

英語では「Firewood」、ドイツ語では「Brennholz」、フランス語では「Bois Énergie」、スペイン語では「Leña」という。

尚、伐採した直後の木材では、水分を多く含んでいるため、そのままでは燃えにくい。それを適当なサイズに割って薪にすることで、表面積が増えることにより、乾燥しやすくなる。つまり、薪を作る作業というのは、実は燃料を効率よく作る作業でもある。→古くから行われていることというのは、実は効率的なことであったりすることが多いのである。

尚、薪は人間の最も身近なところにある燃料であるが、重量当りのエネルギー量ということでは効率が低いものである。しかし、石油のように燃料だけで爆発するということはないため、安全性の点では高い燃料である。(熱効率が高いとそれだけ危険度も高くなるとはいうものの、出汁区使っていれば特に問題にはなりませんが...)

現在では、薪を大量に得ることが森林伐採に繋がり自然破壊になるだけに、樹木を伐採するのではなく、枝の剪定によって薪を得るということが常識になっている。また、現代でも薪ストーブでは大事な燃料となっている。また、窯業では、量産ではガス窯や電気窯が使用されているが、芸術家(陶芸家)の間では薪を使った窯を使用している人も多い。

絨毯」:獣毛を用いた毛織物の一つであり、主に屋内の床に敷くために用いられる敷物である。(屋外に敷かれる場合もある。)英語では「Carpet」と言うことから、日本語でも「カーペット」ということもある。(それ以外では「緞通(だんつう)」と言うこともある。)また、ドイツ語では「Teppich」、フランス語では「Moquette」、イタリア語では「Tappeto」、スペイン語では「Alfombra」、韓国語では「ヤンタンジャ」と言う。

中央アジアや西アジアでは古くから(紀元前40~20世紀頃から)手織の絨毯が作られ、使用されているが、一般的に広く普及するようになったのは18世紀のヨーロッパである。19世紀になって近代工業の発展と共に絨毯の機械織の技術が発展していき、更に世界中に普及していくことになった。

尚、「絨毯」「緞通」「カーペット」は一年中使用されるものであるのだが、夏場では使用しないこともあって(涼しげな別のものに置き換えられることで、夏は使用しないということもある。)なのか、俳句の世界では「冬」の季語となっている。→中央アジアや西アジア、または西欧では「敷物」として年中使用されているが、日本では防寒用の敷物というように用途が限定されているという認識の方が強いということですね...

弁慶の立ち往生」:豪傑として歴史上に名前を残している平安時代末期の武蔵坊弁慶にまつわる故事に由来して言われている言葉であり、慣用句として用いられる言葉である。意味は、進むことも出来ず、また退くことも出来ず、動きが取れなくなったことの例えとして用いられる言葉である。

これは、源義経が兄・源頼朝に追われた、衣川の合戦で、主君・義経を守るために弁慶は、敵の矢をを満身に受けながら、長刀を杖にして、立ったまま主君を守って死んでいったという忠義を尽くした伝説から来ているものである。

現在では、医学的な見地から、この立ち往生についての研究も行われていて、肉体疲労や即死時のショックからくる即時性死後硬直ではないかという説が有力であるが、伝説であって実際にはあり得ないという説もあって、真偽は確かではないのが現状である。

この物語では、慣用句としての「弁慶の立ち往生」という意味ではなく、この慣用句の言われとなった武蔵坊弁慶の伝説のことを指しているのだが、この意味で使われることはあまりないだけに、興味の残る言葉の使い方をしていますね。

 

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