EMERSON, LAKE & PALMER『TARKUS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼らの2nd.アルバムである。本アルバムは彼らのアルバムの中で唯一のチャートで1位を記録したアルバムでもある。(イギリスでアルバム・チャート1位を獲得している。)尚、アメリカではBillboardで最高位9位を記録していて、1971年の年間アルバム・チャートでは75位にランクインしている。
収録曲は以下の全7曲である。『Tarkus』『Jeremy Bender』『Bitches Crystal』『The Only Way (Hymn)』『Infinite Space (Conclusion)』『A Time And A Place』『Are You Ready Eddy?』。
尚、この中からシングル・カットされたのは『Tarkus』の中の1曲である『Stones Of Years』であるが、特にチャートインは果たしていない。が、彼らの場合はアルバムを1つの作品として聴くのが正しい所であって、シングル曲のヒットをという普通のアーティストでは当たり前のことが彼らにとっては関係ないことであるのは言うまでも無い。
お薦め曲は、LPではA面をこれだけで占めていた組曲でもあって、アルバム・タイトル・ナンバーであって、20分を超えている大作の『Tarkus』である。早い話、この一大組曲を聴くために本アルバムがあると言って良い。(それだけに、他の曲は捨て曲と言っても良いような存在になっている。)
本アルバムによって、彼らのシンセサイザーを駆使したスケールの大きいサウンドが完成したと言っても良く、化リラのサウンドの方向性が固まったことになったアルバムでもあるだけに、このアルバム(特にタイトル・ナンバー)を聴かないことにはELPを語ることは出来ない。
本アルバムはまもなく40年ということになるが、当時と現在ではシンセサイザーの使い勝手も雲泥の差がある。それだけに、70年代初頭にシンセサイザーを駆使してこれだけの壮大なサウンドを完成されたのは、神業と言っても良いものである。(LPでの)B面の曲については色々と言われているが、大作『Tarkus』のおまけという認識でもよろしいかと...
兎に角、じっくりと聴き入って貰いたいアルバムの一つであって、プログレの世界に於いても屈指の名盤である。(但し、「名盤」と呼べるのはLPのA面だけだと思いますが...)
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