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「SILENT MOVIE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年のアメリカ映画「サイレント・ムービー」である。尚、邦題は、後に監督であるメル・ブルックスの名前が付け加えられて、「メル・ブルックスのサイレント・ムービー」というタイトルに変更されている。本作には色々とお遊びが込められているということで、映画ファンであれば色んな面で楽しむことが出来る作品である。(尚、本作はサイレント映画ではありません。(念のため))

作品データを記しておくと、時間は88分、監督はメル・ブルックス、脚本はメル・ブルックス、ロン・クラーク、ルディ・デルカ、バリー・レヴィンソンの4人、撮影はポール・ローマン、音楽はジョン・モリスである。そして出演は、メル・ブルックス、マーティ・フェルドマン、バーナデット・ピータース、ドム・デルイーズ、シド・シーザー、ハロルド・グールド、ロン・ケアリー、キャロル・アーサー、アン・バンクロフト、ヴァレリー・カーティン、たちである。また、本作にはカメオ出演ということで、ライザ・ミネリ、バート・レイノルズ、ジェームズ・カーン、マルセル・マルソー、ポール・ニューマン、たちも出演している。

1976年、ハリウッド。往年の名監督のメル・ファンは仲間のエッグス、ベルと共にビッグ・ピクチャーズ撮影所へやってきて、「サイレント・ムービーを作りませんか」というとんでもない提案をした。最初はこれをバカにした所長だったが、大スターを総動員するというメルの話に所長はゴーサインを出した。で、メルたちは、まずはスターであるバート・レイノルズに出演交渉をするために、彼の大邸宅にやってきた。色々と仕掛けて出演OKという返事をもらうと、メルたちは次の出演者として、ジェームズ・カーンの元へ。出演快諾を得ると、次はライザ・ミネリへ、そしてアン・バンクロフトという('70's当時の)スターの出演に成功する。しかし、パントマイムのマルセル・マルソーには電話で一言「ノン」と断られてしまった。しかし、所長の入院先の病院で、ポール・ニューマンが車椅子で日なたぼっこをしているのを目にした。が、ファンが彼を追いかけていき、逃げるポール・ニューマン。これにメルも加わって、ポール・ニューマンからも出演の返事を得る。何だかんだでとんでもない作品が作られていき、試写会の日を迎えた。で試写会では大好評だった。

メル・ブルックスのサイレント映画に対する愛からとんでもないスラップスティックなドタバタ作品が生まれているが、本作はスラップスティック・コメディが理解できない人は見ない方がよいコメディ作品である。(余りの馬鹿馬鹿しいドタバタ劇というのは、サイレント映画ではお馴染みの展開でもあっただけに、それを理解できないコメディ音痴には、前時代的なものに対するいらつくきを感じるだけでしょうし...)しかし、コメディ映画の歴史を知っている人にとっては、往年の雰囲気を感じることになって、楽しむことが出来る作品である。また、映画作りの舞台裏を描いていることもあって、('70'sの)映画ファンにとっては思わずニヤリとしてしまう展開も嬉しい所である。

コメディ作品は見る人を選ぶジャンルの作品であって、日本では評価が低いのが残念であるが、本作のような映画製作の裏舞台を理解できるというのが本当の意味での映画マニアである。それだけに、映画マニア(「映画ファン」のことではない。)を自負する方は本作を理解するように挑んでみましょう!

 

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