FLESH FOR LULU『BIG FUN CITY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの3rd.アルバムである。パンク・ロックの名物バンドであるニューヨーク・ドールズの影響を受けながらも、THE ROLLING STONESのような正統派のブリティッシュ・ロックの影響も受けているちょっと不思議なサウンドを聴かせるイギリスのバンドである彼らは'80's初頭の第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの後に結成されたバンドである。要素としてはニューウェーブ、パンクの流を組ながらも正統派のロックがあったり、オルタナ系、ゴシック系のスタイルがあったりということで、百花繚乱というスタイルのバンドでもある。が、そういう所が'80's(特に前半)らしい所でもある。
収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、2001年に再発されたものでは7曲のボーナス・トラックが追加されていて全17曲となっている。収録曲は以下の通りである。『Baby Hurricane』『Cat Burglar』『Let Go』『Vaguely Human』『Rent Boy』『Golden Handshake Girl』『In Your Smile』『Blue』『Laundromat Kat』『Just One Second』。(以下はボーナス・トラック)『Seven Hail Mary's』『Death Shall Come』『I May Have Said You're Beautiful, But You Know I'm Just A Liar』『Who's In Danger』『Black Tattoo』『Anti-Social』『1970 (Feel Alright) (Live)』。
この中からシングル・カットされたのは『Baby Hurricane』であって、7"シングルと12"シングルの両者がリリースされている。(12"シングルのカップリング曲がボーナス・トラックの後ろの2曲である。)
お薦め曲は(ボーナス・トラックは除いています。)シングル曲である『Baby Hurricane』と、それ遺骸では『Cat Burglar』『Laundromat Kat』『Just One Second』をピックアップしておく。
彼ら自身のサウンドは、何でもありという感じのものとなっていることで、聴いていると楽しいのだが、何でもありと言うことが逆に彼らの個性を消してしまうことになってしまい、大きなヒットにならなかったのが残念な所である。(結局、「器用貧乏」と行った所で片付けられてしまうということですね...)とは行っても、色々と楽しませてくれるということでは'80'sサウンドを象徴しているのもまた事実であり、ゃゆわゃとサウンドがお好きな方であれば、耳にしておきたいところである。
また、それ以外でも、'80's終盤から'90'sになって花開くことになるオルタナ系のサウンドに影響を与えているのもまた事実であるだけに、特定のサウンド(オルタナ系)がお好きな方に取っては、チェックしておきたいバンドの1つである。
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