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FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD『WELCOME TO THE PLEASUREDOME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの1st.アルバムである。'80's半に、何かと派手なことをやって、放送禁止処分になった曲を含めて全英No.1シングルを3曲連発したという派手なヒットを飛ばした彼らである。本アルバムはそんな彼らであるが、2枚組のアルバムということでも 話題になったアルバムである。イギリスでは100万枚を超えるセールスを記録して1位を獲得しており、ニュージーランドでも1位、(西)ドイツでは4位、スイスでは5位、豪州では7位というように大ヒットを記録しているが、アメリカではBillboardで最高位33位ということで、欧州でのヒットに比べると静かなものだった。

発表当時は2枚組のLPであったが、収録時間が64分を超えた所であったことから、CDでは曲を削ることなく1枚ものと成っている。そのため、時間的なことでは「不景気レコード」ということでもあった。(2枚組アルバムだと、80分前後が標準的な時間であって、CD化する場合、2枚組にするか、1~2曲削って1枚ものにするかが分かれたものであったが、不景気レコードだったお陰で本作のように1枚に丸く収まったものもありました。)

収録曲は以下の全18曲である。『Well...』『The World Is My Oyster』『Snatch Of Fury (Stay)』『Welcome To The Pleasuredome』『Relax (Come Fighting)』『War (...And Hide)』『Two Tribes (For The Victims Of Ravishment)』『(Tag)』『Fury (Go)』『Born To Run』『San Jose (The Way)』『Wish (The Lads Were Here)』『The Ballad Of 32』『Krisco Kisses』『Black Night White Light』『The Only Star In Heaven』『The Power Of Love』『Bang』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。リリース順に『Relax』『Two Tribes』『The Power Of Love』『Welcome To The Pleasuredome』であり、最初の3曲は全英1位を獲得している。また、『Relax』は西ドイツ、スイス、イタリアでも1位になっているが、歌詞やその内容のため放送禁止となっている。(日本でもNHKは放送禁止にした。)また、『Two Tribes』はイギリス以外ではアイルランド、西ドイツ、オランダ、ニュージーランドで1位を獲得し、『The Power Of Love』はイギリスのみの1位であるが、欧州諸国では殆どの国でTOP 10入りを果たしている。そして、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Welcome To The Pleasuredome』はイギリスでは2位まで上昇したが、ポーランドでは1位を獲得している。尚、この4曲のアメリカでのチャート成績は、順に10位、43位、チャートインせず、48位であって、欧州諸国とは雲泥の差があった。

お薦め曲は、やはりシングル・カットされている『Relax』『Two Tribes』『The Power Of Love』『Welcome To The Pleasuredome』でしょう。そして、それ以外から『War』と『Born To Run』『The Ballad Of 32』『Bang』をピックアップしておく。尚、『Born To Run』は言うまでも無くBRUCE SPRINGSTEENのカヴァーであるが、この唐突さが何とも言えない所である。

イギリスでは「BEATLESを越えた!」と言われて、一大ブームを巻き起こした彼らであるが、「放送禁止」となったことが逆にレコード・セールスを伸ばすことになり、そういう宣伝戦略は後になってビジネス・モデルとしても注目されることになった。本来、「放送禁止」はイメージダウンになるところであるが、その辺りは宣伝の妙という所があった。(現在では、こういうやり方は首を絞めるだけでしょうね...)

また、「ブーム」というのは長続きしないのが常であるが、彼らもその通りとなっている。1986年に2nd.アルバムを発表したが、本アルバムまでの勢いはなく、それなりのヒットに留まり、じり貧となって活動を停止した。ということで、まさに台風のような勢いで駆け抜けていったことになった彼らであるが、本当に'80'sという時代を上手く使っていたグループだったと言うことが出来る。

現在では終結した東西冷戦であるが、『Two Tribes』のPVでレーガン大統領とチェルネンコ書記長という当時の米英の指導者のそっくりさんが登場しても取っ組み合いで対立している所は、今となっては懐かしてところでもありますね。

 

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