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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その172) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「ダブル・パートナー」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは劇場版第1作の「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状」(以下、「M1」と記す。)、「007」からは「007は二度死ぬ」です。

尚、「ケータイ刑事」も「007」も、基本的に主人公である銭形/ボンドとコンビを組むのは1人である。(「ケータイ刑事」では相棒となる中年の刑事、「007」では毎回設定が違っているボンドガールということになる。)「ダブル・パートナー」ということになると(主人公から見ると)「両手に花」状態ということになるだけに、特別なことと言うことになるのは言うまでもない。

ケータイ刑事」:「M1」。2006/2/4に劇場公開されたシリーズ初の劇場作品である。初の劇場版ということで、シリーズ初の銭形姉妹の共演が実現したが、同時にちゃんの担当した事件の所では「ダブル・パートナー」ということで、シリーズでも記念すべきことが実現した。(TVシリーズでは「・3rd.8話」でそれに近いことがあったが、タキシード刑事はパートナーではなく、捜査協力と言うことだったので、「ダブル・パートナー」とは言い切れない。)

ちゃん、ちゃん、ちゃんは、それぞれ柴田さん、高村さん、五代さんと組んで最初の事件の捜査に向かった。で、ちゃんとちゃんがそれぞれ簡単に事件を解いたこともあって、五代さんと高村さんが、ちゃんと柴田さんが向かった中尾美香子の屋敷にやってきた。ちゃんは、柴田さんがパートナーと言うことに不満を持っていて、ブツブツと言っていたが、五代さんと高村さんの姿を見ると、俄然やる気になって、五代さんと高村さんを従える形で、中尾邸に入って行き、柴田さんは「お前、待機」と五代さんに言われ、それっきりとなってしまった。

ちゃんは、五代さんと高村さんを従えて、中尾美香子と会って、捜査を開始する。いつもはコンビで捜査に当たっていたが、2人を従えても(階級が上と言うことで)上司としてリードしながら、時には漫才トリオの様なところを見せていたちゃんと五代さん、高村さん。で、いつものようにちゃんが余りにも簡単に事件の謎に気づき、事件を解決して真犯人の中尾美香子を逮捕した。が、美香子はメッセージを残すと、舌を噛み切って自殺、更に執事の鈴木浩介も自殺してしまった。(最終的に、美香子たちの事件というのは芝居であり、誰一人として死亡していなかったのだが、事件を解決した時点では、ちゃんにとっては、美香子たちは死亡したと認識されていた。)

「ケータイ刑事」初のダブル・パートナーということで事件の捜査を行ったちゃんだったが、あまりにも簡単に占いの予告通りの自殺のトリックと死体移動のトリックを解いてしまったが、これには更なるどんでん返しがありました。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作であって、初代ボンドの5作目である。本作は日本が舞台となった物語であって、日本で大規模なロケが行われたこともあって、日本では撮影時から大いに盛り上がることになった。また、本作のロケで来日したS・コネリーが、本作を持ってボンドを降板すると発言したことも大いに話題となった。

来日したボンドと最初に接触したのはアキであった。まずは(蔵前)国技館で大相撲観戦という形を取って、桟敷席でボンドと接触したアキは、MI-6の日本支局長のヘンダーソンとボンドを引き合わせた。が、ヘンダーソンが殺されてしまい、情報は殆ど聞き出せなかった。そのボンドは暗殺者を追い、大里化学の本社に忍び込み、情報を得て逃げてきた所を救った。が、ボンドはアキの正体に疑問を持っていた。アキは地下鉄の駅を利用したボンドをタイガー田中に引き合わせ、アキは日本の秘密諜報部員と言うことを知った。(諜報部員294だった。)で、ボンドとアキはコンビを組むことになった。

大里化学を追って、神戸に入る際も、アキの運転するトヨタGT-2000を使っており、コンビとして活躍する。神戸では情報を掴み、アキを逃がすために敵に捕まったボンドだったが、アキはそのことを分かっているというように、コンビネーションは抜群だった。やがて、敵の基地がある場所が分かり、ボンドは日本人に扮して、花嫁をもらって(偽装結婚ですが...)それを探ることになる。当然、その相手はアキになると思っていたが、アキではなく、キッシー鈴木ということになる。これにボンドは不満げな表情を見せていたが、アキは任務だと言うことを分かっていて、それを受け入れて、ボンドの変装に力を貸した。

その夜、一夜を共にしたボンドとアキだったが、敵の暗殺者が天井から垂らした糸でボンドに毒を飲ませようとしたが、たまたま寝返りを打ったアキの口に毒が入り、アキは死亡してしまう。直ぐに暗殺者がいることに気づいたボンドは、暗殺者を射殺したが、アキの死を悲しんだボンドだった。

翌日、集団結婚式の場で、キッシー鈴木と初めて顔を合わせたボンドだったが、白無垢の花嫁姿のキッシー鈴木を気に入り、鼻の下を伸ばすも、任務に当たり、スペクターの火山の火口を利用した秘密基地を探り出し、その壊滅作戦を実行した。

尚、同時にボンドがアキとキッシー鈴木を従えて任務に当たったということは無かったが、一応、アキはキッシーとボンドの偽装結婚のためにも尽くしている。また、時系列的には、アキの死亡後にキッシー鈴木とボンドは顔を合わせているので、アキの後任と解釈することもできるが、ボンドの偽装結婚相手としてキッシー鈴木が決まった時点で、ボンドの相棒はアキとキッシー鈴木の2人がいたことになるため、形の上では「ダブル・パートナー」が実現している。

共通点は、共にシリーズでの初であり、かつ、唯一の「ダブル・パートナー」ということである。「ケータイ刑事」では初の劇場版ということもあってのお祭りであったが、「007」の方もシリーズ第5作ということと、日本にとっては物語の舞台となったということでのお祭り的な作品であった。(この作品の頃から「007」シリーズは世界各地を巡って撮影することも定着していたので、舞台となった国ではお祭りになった。)

相違点は、「ケータイ刑事」では銭形とダブル・パートナーの3人が並んだスリー・ショットが実現しているが、「007」では形の上で成立したことであって、ボンドとアキ、キッシー鈴木の3人のスリーショットというのは実現していない。(プロモなどでは実現しているが、劇中では実現していない。)また、「ケータイ刑事」ではダブル・パートナーの2人は生存しているが、「007」ではダブル・パートナーの1人が死亡している、というのも相違点である。

次回も「シチュエーション」ということで記していきます。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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