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FINE YOUNG CANNIBALS『RAW & THE COOKED』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの2nd.アルバムである。前作から4年ぶりということになったが、実は色々とあって、レコーディングに2年を要することになったアルバムでもある。また、本作の後にリミックス・アルバムを発表するも、音楽的な相違から解散してしまうことになるため、最後のスタジオ収録オリジナル・アルバムにもなった。

ポップなテイストの中にもソウルフルな要素を取り入れ、また、世界的にワールド・ミュージックに傾倒していた時期ということもあって、ジャマイカのスカの要素を取り入れていたのが特徴であるアルバムである。また、本アルバムは、彼らの本国・イギリスをはじめ、アメリカ、カナダ、豪州、オーストリアでも1位を獲得する大ヒットとなった。(Billboardでは7週連続1位となって、1989年の年間アルバム・チャートでも6位にランクインしている。)

収録曲は以下の全10曲である。『She Drives Me Crazy』『Good Thing』『I'm Not The Man I Used To Be』『I'm Not Satisfied』『Tell Me What』『Don't Look Back』『It's Ok (It's Alright)』『Don't Let It Get You Down』『As Hard As It Is』『Ever Fallen In Love』。

この中からシングル・カットされたのは全部で6曲であって、5曲までもが大ヒットを記録している。(特にアメリカでは2曲がNo.1に輝いている。)リリース順に『She Drives Me Crazy』(USは1位、UKは5位、豪州でも1位)、『Good Thing』(USは1位、UKと豪州は7位)、『Don't Look Back』(USは11位、UKは34位)、『I'm Not The Man I Used To Be』(USは54位、UKは20位)、『I'm Not Satisfied』(USは90位、UK46位)、『It's Ok (It's Alright)』(チャートインせず)である。尚、全米1位の2曲は、1位だったのは共に1週であり、前者は1989年のBillboard年間シングル・チャートでは18位、後者は同40位にランクインしている。

お薦め曲は全米No.1ヒットとなった『She Drives Me Crazy』と『Good Thing』、そして『Don't Look Back』『I'm Not Satisfied』のシングル曲、それ以外からは『Ever Fallen In Love』をピックアップしておく。(尚、'70'sロック、または'80'sロックがお好きな方は、何処かで聞いたことがある曲名かも知れないが、それぞれその元曲とは何の関係もない彼らのオリジナル曲である。)

サウンドの方はポップであることをベースとしているため、とても聴きやすいものである。また、スカを取り入れていることが、ゆったりとした雰囲気を醸し出すことになって、忙しないアップテンポのダンス・ビートのサウンドとは異なり、ゆったりと聴くことが出来るのも良い所である。

本アルバムは、彼らとしては最高の成績を残し、セールスも好調であっただけに、本アルバムが実質的な最後になったのは残念なところであるが、傑作を生み出すと、そこでそのバンドは終焉の時を迎えるというのは昔からよくあることでもある。そういう音楽界では繰り返された結果になったアルバムでもあるだけに、'80(sサウンド・ファンと'90'sポップス・ファンはこれだけでも聴いておく価値のあるアルバムの1つである。

 

Raw & The Cooked

Raw & The Cooked

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

THE RAW & THE COOKED

THE RAW & THE COOKED

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: London Import
  • 発売日: 1999/10/05
  • メディア: CD

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