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SHOW BOAT(1951)(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1951年の映画「ショウ・ボート」であるが、1936年以来となる15年ぶり、3度目の映画化である。ミュージカル映画としてもも有名な1本となっている。また、以前の作品と区別するために、本作は「ショウボート」という邦題となっているものもある。(「ショウ」と「ボート」の間に「・」が入っていないということである。)尚、白人と黒人の混血娘・ジュリーは、当初はアフリカ系アメリカ人であるリナ・ホーンが演じることに内定していたが、まだ人種差別問題が根強かったこともあって、エヴァ・ガードナーが演じることになった。そして彼女は本作で大ブレイクすることになった。(もしもリナが演じていたら、歴史が変わっていたでしょうね...)

作品データを記しておくと、時間は108分、原作はエドナ・ファーバー、監督はジョージ・シドニー、脚本はジョン・リー・メイヒン、ジャック・マッゴーワン、ジョージ・ウェルズの3人、撮影はチャールズ・ロッシャー、音楽はオスカー・ハマースタイン二世とジェローム・カーン、音楽監督はアドルフ・ドイッチとコンラッド・サリンジャーの2人である。そして出演は、キャスリン・グレイソン、ハワード・キール、エヴァ・ガードナー、ジョー・E・ブラウン、アグネス・ムーアヘッド、ロバート・スターリング、ウィリアム・ウォーフィールド、マージ・チャンピオン、ガワー・チャンピオン、リーフ・エリクソン、アデール・ジャーゲンス、フランセス・ウィリアムス、オーウェン・マクギブニー、レジス・トゥーミー、シェラ・クラーク、たちである。尚、本作はアカデミー賞で撮影賞(カラー)とミュージカル映画音楽賞にノミネートされたが、受賞とはならなかった。

ミシシッピー川の町を旅しながら興行を行っているショウボート。アンディ船長と継母のパーシィに育てられたマグノリアは美しい盛りとなっていた。主演女優のジュリーとマグノリアは仲が良かったが、ジュリーは白人と黒人の混血児であって、白人俳優のスティーブンと結婚していることが法に触れて追放されることになる。そしてジュリーの代わりにマグノリアが主役を務めることになり、スティーブンの後釜には博打好きのゲイロードが抜擢される。が、マグノリアとゲイロードは直ぐに恋に落ち、2人は駆け落ちしてショウボートを去ってシカゴに移り住んだ。しかし、ゲイロードは博打で財産を失い、マグノリアが妊娠していることも知らずに姿を消してしまう。で、マグノリアはかつてショウボートにいたダンサー・チームのエリーとフランクに世話をして貰って、あるナイト・クラブの歌手として職を求めた。が、そのクラブにはスティーブンに捨てられて酒浸りになっていたジュリーがスターとなっていた。ジュリーはマグノリアの不幸な姿を見ると、マグノリアに職を与えるために黙って立ち去った。一方、アンディ船長はマグノリアと再会し、マグノリアはショウボートに戻り、娘・キムを産んだ。それから5年、ある船の中でジュリーと再会したゲイロードは、マグノリアが娘を産んだことを知らされ、ショウボートに戻ることにした。そしてマグノリアはそれを迎え入れたのだった。

本作は、ミュージカル作品としても評価が高いが、それよりもエヴァ・ガードナーの出世作として認識されていることの方が大きい。結局、エヴァが主役を食ったということになるが、この点では新たなスターを生んだ作品ということにもなる。

物語の方は、過去2度の映画化の時と比べて、時代の変化も考慮されているものの、当時はまだ根強かった「人種差別問題」に配慮するための手が加えられているのは仕方のないところであるが、物語の方は前2作よりも上手くまとめられている。(3本の中では本作が時間的には一番短いのだが、内容と言うことでは一番上である。)

また、本作はサントラ盤の方も質が高いものとなっている。ということで、映画とサントラ盤はセットにして楽しむべきである。

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておくことにする。収録曲は以下の全29曲である。『Main Title』『Cap'n Andy's Calliope』『Natchez』『Cap'n Andy's Presentation』『Cap'n Andy's Ballyhoo』『Encore On Dock』『Where's The Mate For Me? (Gambler's Song)』『Young Romance』『Make Believe』『Can't Help Lovin' Dat Man』『Can't Help Lovin' Dat Man - Reprise #1』『I Might Fall Back On You』『Julie Leaves The Boat』『Ol' Man River』『Ol' Man River - Reprise』『You Are Love』『Why Do I Love You?』『Ravenal Is Gone』『Bill』『Can't Help Lovin' Dat Man』『Life On The Wicked Stage』『After The Ball』『Packet Boat』『Natchez Dock』『Make Believe - Reprise』『Reunion』『Ol' Man River - Finale Ultimo』『Can't Help Lovin' Dat Man (Outtake)』『Bill (Outtake)』。

 

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