GLENN FREY『NO FUN ALOUD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。EAGLES解散によってソロに転向した彼であるが、ソロとしてはまずは順調な船出となったアルバムである。本アルバムからはシングルの方もそれなりのヒットを記録し、アルバムとしてもBillboardのアルバム・チャートで最高位32位を記録している。
収録曲は以下の前10曲である。『I Found Somebody』『The One You Love』『Partytown』『I Volunteer』『I've Been Born Again』『Sea Cruise』『That Girl』『All Those Lies』『She Can't Let Go』『Don't Give Up』。
この中からは5曲がシングル・カットされている。1st.シングルの『I Found Somebody』はBiliboardで最高位31位、続く『The One You Love』が同チャートで最高位15位を記録していて、ソロとしてのキャリアの船出ということではまずまずであった。3rd.シングルの『Don't Give Up』、4th.シングルの『Partytown』はBillboardのHOT 100にはランクインせず、メインストリーム・ロック・チャートへのチャートインであったが、『Partytown』は5位を記録している。そして5枚目のシングルの『All Those Lies』はBillboardのHOT 100で最高位41位を記録している。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『I Found Somebody』と『The One You Love』、そして『All Those Lies』の3曲と、『Sea Cruise』『She Can't Let Go』をピックアップしておくことにする。
サウンドの方はミディアム・テンポのロックであるが、バラードなどはA.O.R.と言っても良いものである。派手な所が無く、地味な印象であって、全体的にはまったりとしているのだが、それがあくせくした日常を忘れさせてくれて、穏やかでゆったりとした気持ちにさせてくれる。この点では心の清涼剤と言ったらいいですね。
ただ、元EAGLESということで、EAGLESのようなサウンドを期待すると肩すかしを食らうことになる。一応、ウエスト・コーストを代表するようなミュージシャンたちが参加しているというのが豪華なところである。しかし、本アルバムはEAGLESのものではなくてG. FREYのソロ・アルバムであり、サウンドが違うのも当然である。ミュージシャンたちは豪華でも、一歩引いて地味な所が出ているという所が彼らしい所でもあるアルバムである。EAGLESのファンという方はもとより、A.O.R.がお好きな方も耳を傾けるのが宜しいかと...
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