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「SNAKE EYES」(1993) [映画(洋画)]

表題の作品は1993年のアメリカ映画「スネーク・アイズ」である。(製作年も記しているのは、同名タイトルの全く別の作品(1998年の作品です。)が存在しているためです。)但し、ビデオ化されたときに「BODY/ボディ2 スネーク・アイズ」というタイトルに変更されている。(が「ボディ」という作品の続編でも何でもない。)また、原題の方でも「DANGEROUS GAME」というもう一つのタイトルも存在している。本作はマドンナがマーベリック・プロによる最初の作品ということで、この点での注目作品である。(マドンナも出演している。)

作品データを記しておくと、時間は108分、監督はアベル・フェラーラ、脚本はニコラス・セント・ジョン、撮影はケン・ケルシュ、音楽はジョー・デリアである。そして出演はハーヴェイ・カイテル、マドンナ、ジェームズ・ルッソ、ナンシー・フェラーラ、ライリー・マーフィ、ヴィクター・アルゴ、レナード・トーマス、クリスティナ・フルトン、ヘザー・ブラッケン、グレン・プラマー、ニキ・マンロー、ロリ・イーストサイド、たちである。

ニューヨークに住む映画監督のエディは、かねてから温めていた企画の映画「鏡のマリア」を実現させる段階になった。主演にはTVで活躍しているスターのジェニングスと、彼の長年の友人であるバーンズを起用して、この2人が崩壊していく夫婦を演じることになった。撮影が近づき、2人は役作りを行い、関係を持つことになる。が、バーンズが本気でジェニングスに惚れてしまい、現実と映画の虚構との区別がつかなくなっていく。そして、撮影が始まり、夫が妻に、無理に関係を迫るシーンの撮影の時、バーンズは実際にジェニングスを背後から犯してしまう。また、監督のエディも女遊びが直らない自分に苛立ちを感じるようになり、やはり映画と現実との区別がつかなくなっていく。撮影中に一度ニューヨークに戻ったエディは、罪の意識から逃れるために、妻に対して今までの情事についてを告白したが、妻はその言葉で混乱するだけだった。撮影のスケジュールの関係もあって、エディは混乱した状態の妻を残して再び映画撮影を行っているロスに戻り、映画のラストシーンの撮影に向きあうことになる。ラストシーンは、どんなことにも頑なに受け入れを拒む妻を夫が銃で撃ち殺すというシーンであった。その撮影が始まり、銃声が轟いた。が、それは映画の撮影だったのか、現実のことだったのか、区別はつかなかった。

邦題については、劇場公開時のタイトルであると思った方が良く、改題されたビデオタイトルの方は忘れましょう。でないと、本作に付いては完全に誤解してしまうことになるだけである。監督のエディと、主演の2人という3人の関係が、現実のものなのか、虚構のものなのかが分からなくなっていって、ラストでもそれが分からない形で終わっているということで、作品としては色々と考えられて面白い所があるのだが、物語の展開としては歯切れが悪く、テンポの良さという所もなく、グダグダしている。が、これが結末が同なのか?という所と融け合っていて、映画としては面白いことになっている。(物語的にはつまらない。)

ということで、ストーリーを楽しもうと思っている方や、マドンナを見ようという考えの方は近づかない方が宜しいかと...(映画を違った見方をして、捻った所で楽しもうと思ってい方だけが接すれば良いという作品である。)もう少しストーリー展開にテンポがあったりしたら、カルト作品になったと思えるだけに、残念な所でしたね。

 

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