GIRLS AT OUR BEST!『PLEASURE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの唯一のアルバムである。(1979年に結成、本アルバムを発表した翌1982年に解散している。)チャート成績はイギリスのインディーズ・アルバム・チャートでは最高位2位を記録し、アルバム・チャートでは60位を記録しているといことで、デビュー・アルバムということでは特に悪いものではなかったのですが...
収録曲は、オリジナル版では全17曲であったが、1994年に再発されたときに4曲のボーナス・トラックが追加されて全21曲となり、2009年の再発盤には更にデモ曲の1曲が追加されて、全22曲となった。
収録曲は以下の通りである。『Getting Nowhere Fast』『Warm Girls』『Politics』『It's Fashion』『Go For Gold』『Pleasure』『Too Big For Your Boots』『I'm Beautiful Now』『Waterbed Babies』『Fun-City Teenagers』『£600,000』『Heaven』『China Blue』『Fast Boyfriends』『She Flipped』『Goodbye To That Jazz』『This Train』。(以下、ボーナス・トラック)『Fast Boyfriends (Richard Skinner Session)』『£600,000 (Richard Skinner Session)』『I'm Beautiful Now (Richard Skinner Session)』『Pleasure (Richard Skinner Session)』。(以下、2009年版追加のデモ曲)『Boys At their Best (Demo)』。
シングルとしてリリースされたのは5曲で、リリース順に『Getting Nowhere Fast』(イギリス・インディーズ・チャートで最高位9位)、『Politics』(同チャートで最高位2位)、『Go For Gold』(同チャートで最高位4位)、『Fast Boyfriends』(同チャートで最高位19位)、『Heaven』である。
お薦め曲は、シングル曲の中からは『Getting Nowhere Fast』『Politics』『Go For Gold』の3曲を、それ以外からは『Warm Girls』『£600,000』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーである『Pleasure』をピックアップしておく。(特に『Politics』にはTHOMAS DOLBYが参加しているというので、必聴である。)
ポスト・パンクとして様々なサウンドが登場したが、摩訶不思議なサウンドは如何にもインディーズと言った雰囲気である。インディーズからブレイクしたというバンドもあるが、そのように成らなかったことが逆にインディーズでのヒット・バンドらしさを残していて、これがカルト的な人気を現在でも保っている原因と言うことが出来る。
万人向けとは言い難い曲もあるものの、中にはキャッチーであって、メジャーでも十分なヒットに成りそうな曲もある。それだけに、もっと活躍して欲しかったと思うバンドの一つでもある。(が、本アルバムが唯一のアルバムになったということが、逆に「オンリー・ワン」ならではの希少性の身呂でもあるのですが...)
万人にはお勧めしないものの、'70's終盤のパンクの後を受けたポスト・パンクの中には面白いサウンドが多いだけに、'70's終盤から'80's初頭のサウンド、特にブリティッシュ・サウンドがお好きな方はチェックしておいた方が宜しいかと...
↑ 22曲収録 | 21曲収録 ↓
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