GRAHAM NASH『SONGS FOR BEGINNERS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された、元THE HOLLIESで、CROSBY & NASHを経てCROSBY, STILLS & NASH(CROSBY, STILLS, NASH & YOUNGの時代もあった)のメンバーであるGRAHAM NASHの1st.ソロ・アルバムである。Billboardのアルバム・チャートで最高位15位を記録していて、彼のソロ・アルバム(これまでに通算で6枚のソロ・アルバムを発表している。)の中では最もセールスとチャート成績の良かったアルバムである。
収録曲は以下の全11曲である。『Military Madness』『Better Days』『Wounded Bird』『I Used To Be A King』『Be Yourself』『Simple Man』『Man In The Mirror』『There's Only One』『Sleep Song』『Chicago』『We Can Change The World』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。『Chicago』がBillboardで最高位35位、『Military Madness』が同73位を記録していて、それなりのヒットになっている。(と言っても、CS & N(CSN & Yを含む)のヒット規模と比べると小さかったですが...)
お薦め曲は、シングル・カットされている『Military Madness』と『Chicago』、それ以外では『Better Days』『Wounded Bird』『Man In The Mirror』『We Can Change The World』という所をピックアップしておく。
本アルバムは反戦アルバムとしても知られているが、本アルバム発売当時のアメリカというと、ベトナム戦争の泥沼に益々深く填っていく、という時期であり、音楽シーンでは'60's終盤から上っていた「反戦」をキーワードにしたアルバムが次々と登場した時期である。それを考えると、「またか」ということになって了うのだが、本アルバムは内容的にも高く、数多くある反戦アルバムの中でも傑作アルバムの一つとして知られているアルバムである。
捨て曲が無く、いずれの曲も聴きやすい曲であるだけに、モット大きなヒットになってもおかしくないと思われるところである。
また、「反戦」ということに関係ないところでは、CS & Nでは今一つ影に隠れてしまっている彼であるが、彼のソロ・アルバムであるだけに、自身を出しているというところも聴き所である。(ソロ・アルバムということでは当たり前ですが...)
'60'sのCS & N(CSN &Yを含む)がお好きという方だけでなく、'70'sサウンドを聴くという方はしっかりとチェックしておきたいアルバムの一つである。
Songs for Beginners (Wdva) (Reis) (Dig)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 2008/09/23
- メディア: CD
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