ケータイ刑事銭形零2話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今週は「名曲探偵アマデウス」はお休みということなので、ピンチヒッターは零ちゃんです、尚、現在はレギュラー放送はBS-hiとBS-2だけと成っている「名曲探偵アマデウス」ですが、今週末の土曜深夜(日曜未明)には久しぶりに地上波での放送があります。「セレクション」と言う形で、ファイルNo.060のショパン「ピアノ・ソナタ第2番『葬送』」、ファイルNo.033のモーツァルト「「交響曲第41番『ジュピター』」、ファイルNo.056のバッハ「組曲第3番ニ長調」の3本の連続放送となりますが、いずれもが過去に地上で放送されたことがある物語ばかりというのが残念な所です。1年目の作品の24本、2年目の3本、3年目の14本の41本は地上波では未放送ですから、未放送の分を放送した方がよいと思うのですがね...
尚、来週18日は、久しぶりの新作で、ファイルNo.075のショパン「ピアノ協奏曲第2番」です。(その後は、ファイルNo.076はショパン「舟歌」、ファイルNo.077はシューマン「詩人の恋」と続きます。)
今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は第2話の「死を招くハリセン? ~完全密室殺人事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「ハリセン」について、「密室」について、そしてこの物語の被害者と容疑者はこれだったということから「漫才師」について記します。尚、「ハリセン」については「零・2話[裏ネタ編]」で、「密室」については「泪・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])の前編は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語について、過去に記した裏ネタ編は2008/2/3日付で記しています。)
「ハリセン」:喜劇やドツキ漫才でお馴染みの小道具の一つである。チャンバラトリオが使い、広く知られるようになった。紙を蛇腹状に折り、その一端をガムテープ等を巻いて握り部を作り、その反対側は扇子状に開いて使う。(このままだと、団扇や扇子のような印象を受けるでしょうね。→確かに、大きさによっては携帯用の扇子というように使うことも可能ですけど...→A4サイズの紙を使うと、携帯用の扇子とするのには最適な大きさになります。新聞に入っている広告の紙を使って、使い捨ての扇子(=ハリセン)とするのも宜しいかと...)
ハリセンの正しい使い方は、握り部をしっかりと握ってしっかりと持って、反対側の扇子状の部分を使って、扇子を畳む方向で他人の頭や顔、体などを叩くのである。力強く叩くのが正しい使い方であり、大きな音がするほど、良いハリセンであり、叩きが上手いということになる。
一方、叩かれた方は、大袈裟に、そして派手に痛がるのがお約束である。痛くないという顔をしていたら、それは正しい叩かれ方をしていないということになる。兎に角、ハリセンで叩かれたら、派手に痛がるというのが暗黙のお約束である。
実際、ハリセンで叩いてみたら分かるが、そんなに痛いものではありません。(ハリセンは簡単に作れますから、色々と紙質を変えて、試してみたらよろしいかと...)
「ハリセン」を漢字で記すと「張り扇」となるが、この表記は普通は使わずにカタカナ表記と成るのが一般的である。また、英語を初とする他国語ではそのまま「Harisen」と言う。
ちなみに、漢字で「張扇」と記すと、「はりおうぎ」、または「はりせん」と読むが、これは能楽や講談、上方落語で、音を出すためにものを叩くための専用の扇のことである。(能楽では「はりおうぎ」、講談では「はりせん」と読むが、表記はいずれも同じである。)
「密室」:密閉された部屋のことであって、外界から完全に切り離された状態になっている部屋のことである。(空気を遮断しているのではなく、人の出入りが出来ないように遮断されている部屋のことである。)そのため、密室の中には人が外から侵入できない状態になっている。(ドアや窓には密室内部から鍵が掛けられている状態になっているため、外から入ることが出来ない。)
推理小説の世界では、密室で事件が起こり、そこで死体が発見される、というものが定番のジャンルとして確立している。どうやって犯行が行われたのか、どうやって密室が作られたのか、という謎を解いていく所がポイントとなる。「ケータイ刑事」シリーズでも「密室」はお馴染みのものであるのは言うまでも無い。
この物語では、出入り口のドアがロッカーによって塞がれているため、ドアからの出入りが出来ない状態になっているという密室である。こういうことは、地下室の場合では、地震の後などには現実に起こりうる。ドアを塞いでいるものが重量物であった場合は、密室内にいる人が動かせないという場合もあるだけに、閉じ込められてしまうと言うことも起こりうる。それだけに、大型家具の設置場所は十分考えておきましょう。
英語では「Locked Room」と言うが、「Closed Door」と言う場合もある。但し、後者は推理小説に登場する「密室」というよりも、「非公開の」「秘密の」と言うニュアンスが強い。→「密室」には「秘密の」と言う意味もある。「密室会議」「密室政治」という言葉があるが、この場合の「密室」は「秘密の」「公ではない」という意味であって、英語の「Closed Door」のニュアンスの意味である。
「漫才師」:英語では「Comic Duo」と言う。2人(一部には3人組で行うトリオ漫才もあるが、基本的に「漫才」は2人組で行うものであって、それが英語になっている。但し、最近では「Manzai」という言葉が世界に通用するようになっているため、「Manzaishi」と言っても通じることもある。)が掛け合いで滑稽な話を交わす演芸である漫才を演じることを職業としている人のことである。
2人組であるが、1人はボケ役を、もう1人はツッコミ役を担っていて、その滑稽ななりとりで笑いを取るのが基本であるが、中には2人ともがボケとツッコミの両方を担うコンビや、双方共にボケというコンビもいることにはいる。(ごく少数はですが...)
その2人組は、同性のコンビ(男同士、女同士のいずれもがいる。)と異性のコンビがあるが、異性のコンビの場合は夫婦でコンビを組んでいるというのが多い。(夫婦ではない異性の漫才コンビも当然のことながら存在する。)一世を風靡した夫婦漫才コンビとしては、古いところでは人生幸朗・生恵幸子、鳳啓助・京唄子、春日三球・照代、というコンビがいて、現役では宮川大助・花子、かつみ・さゆりなどがいる。この物語に登場した片原いたし・かゆ子もその夫婦漫才コンビであったが、夫婦漫才の場合は、夫婦ならではの口調やバカバカしさを前面に出すことが多い。(いたし・かゆ子のコンビは、かゆ子がハリセンを持っていたしを色々とぶって笑いを取っているものと思われるが、何となく鳳啓助・京唄子や宮川大助・花子のようなイメージがしますね。)
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