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「SKYJACKED」 [映画(洋画)]

表題の作品は1972年のアメリカ映画「ハイジャック」である。70年代というと、いくつかのパニック映画が製作されるというブームがあり、また当時、世界各地で現実にハイジャック事件が多発するようになって国際問題としても扱われるようになった時期でもあって、タイミングとしては絶妙な時期の作品である。ただ、当時のブームとなったパニック映画としては、豪華俳優という点では物足りなさもないでもないですが...

作品データを記しておくと、時間は102分、原作はデヴィッド・ハーパー、監督はジョン・ギラーミン、脚本はスタンリー・R・グリーンバーグ、撮影はハリー・ストラドリング・Jr.、美術はエドワード・C・カーファグノ、音楽はペリー・ボトキン・Jr.である。そして出演は、チャールトン・ヘストン、イヴェット・ミミュー、ジェームズ・ブローリン、クロード・エイキンス、ジーン・クレイン、ウォルター・ピジョン、スーザン・デイ、ローズヴェルト・グリア、マリエット・ハートレイ、レスリー・アガムズ、ケン・スウォフォード、ロス・エリオット、ニコラス・ハモンド、たちである。

ロサンゼルスからミネアポリスに向かうボーイング707が乗客を乗せて飛び立とうとしていた。機長のハンク・オハラは、病気の同僚に代わって乗り込んでいたスチュワーデス・アンジェラ・サッチャーと不倫関係にあり、アンジェラは副操縦士のサム・アレンから求愛されているという複雑な関係があった。が、仕事となると、そういうことを忘れて、いつものように離陸準備が進められていた。で、ごく普通に離陸した。が、まもなく、乗客たちは恐怖のどん底に叩き落とされることになる。というのは、機内のトイレの鏡に「機内爆弾。アンカレッジヘ針路を変えろ」と口紅で書かれたメッセージが発見されたのだった。オハラ機長はトイレを閉鎖し、ソールトレイク管制本部にこの旨を伝えた。また、乗客として乗っていたリンドナー上院議員にも話した。一方、管制本部はFBIに連絡し、直ちにFBIが動いた。オハラ機長は、ハイジャックということで、進路をアンカレッジに変えること乗客に知らせ、機はアンカレッジに向かった。しかし、アンカレッジは視界ゼロという嵐の真っ直中にあった。が、爆弾発見できないこともあって、アンカレッジに着陸しようとする。突然、セスナ機がレーダーの中に飛び込んでくるアクシデントがあったが、辛うじて衝突は逃れ、何とか着陸した。しかし、この時、乗客にいた妊婦の1人が産気づいたというハプニングもあった。

アンカレッジ空港はFBI捜査官たちが固めていて、その様子を見た犯人は、ファーストクラスの乗客たちを残し、それ以外の乗客を解放するも、給油を要求し、モスクワを目指すようにオハラ機長に告げた。で、給油が終わると、機はモスクワに向けて飛び立った。しかし、オハラ機長は、越境すれば迎撃するというソ連からの警告も受信していた。ソ連領空に入ると、すぐさま戦闘機が歓迎し、威嚇してきた。オハラ機長は、ハイジャックされていることを告げ、犯人の要求を伝えた。すると、そのままモスクワを目指すようにと指示が入った。で、機はモスクワに到着した。人質となっている乗客が解放され、犯人とオハラ機長だけが機内に残る形になった。犯人は、ソ連は自分を歓迎するものと思っていたが、外には武装した兵士が固めていて、歓迎されると思ったのは間違いだったと気づいた。その時、オハラ機長は犯人に突進した。犯人は発砲し、肩を撃たれることになったオハラ機長。そしてソ連の狙撃兵が爆弾を手にした犯人を射殺して事件は無事に解決したのだった。

前半は、ハイジャックということと、悪天候の空港に向かっていくという二重のスリルがあって、張り詰めた緊張感があるが、モスクワに向かうようになってからは、その緊張感が和らいでしまったのが残念な所であった。

しかし、当時はハイジャック犯人が亡命という形で、乗り付けた国で歓迎されるというハイジャック事件がいくつかあったが、そういうことを否定した形の結末というのは、社会的両親が働いていて、ホッとするところでもある。

娯楽作品ということでは十分楽しむことの出来るスリルとサスペンスに満ちたパニック映画として纏まっている作品である。尚、本作はかつてはLDでリリースされていたが、現在までDVD化されていないということもあって、見ようとするとちょっと苦労することになるが、ソフトを探すと言うことも楽しみの一つとして、それだけ苦労して鑑賞するしても良いと感じられる作品である。(一番良いのはDVD化してくれることなんですが...)

 

↓輸入版のビデオならばあります。(当然、日本語字幕はありません。)

Skyjacked [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: MGM (Warner)
  • メディア: VHS


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