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HEART『BEBE LE STRANGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された5枚目のスタジオ・アルバムである。本アルバムの発表前にはプライベートなことでゴタゴタがあって、メンバーチェンジが行われ、アンとナンシー姉妹のバンドに変貌し、'80'sという新しい時代に向けて心機一転したというアルバムでもある。また、本アルバムの次には初のライブ盤がリリースされることになるということで、HEARTというバンドに於いてもキャリアの上では大きなポイントになったアルバムでもある。

また、本アルバムは、この時点で彼女たちの発表したアルバムの中では最もチャート成績の良いアルバムとなった。(但し、セールスデハはトップではない。→チャート順位は相対的なものであるため、セールスが小さくても状況次第ではよりチャート上位にランクインすることがあります。)で、Billboardで最高位5位を記録しているが、1980年の年間アルバム・チャートでは86位に留まっている。

収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、現在では2曲のボーナス・トラックが追加されて、全12曲となっている。収録曲は以下の通りである。『Bebe le Strange』『Down On Me』『Silver Wheels』『Break』『Rockin' Heaven Down』『Even It Up』『Strange Night』『Raised On You』『Pilot』『Sweet Darlin'』。(以下、ボーナス・トラック)『Jackleg Man』『Break [Live]』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。リリース順に『Even It Up』『Bebe le Strange』『Break』『Raised On You』『Sweet Darlin'』。しかし、この中でヒットを記録したのは、『Even It Up』がBillboardで最高位33位、『Bebe le Strange』が同チャートで最高位109位を記録しただけで、全体的には伸び悩み見せることになった。

お薦め曲としては、シングル・ヒットを記録した『Even It Up』と『Bebe le Strange』、そして、シングル曲でもあるバラードの『Sweet Darlin'』、それ以外からは『Silver Wheels』をピックアップしておくことにする。

内容的には、初期のサウンドであるブルース・ロックの要素に満ちたアルバムであり、アンのボーカルも心地よく届いてくれる。とは言っても、これという絶対的なものがなく、今一つオーラを感じられないのも事実である。しかし、これという秀曲が無いものの、捨て曲も無く、小粒な佳作が集まっているアルバムである。

とは言っても、本アルバムからHEARTはウィルソン姉妹のバンドということにもなっただけに、長いキャリアのある彼女たちにしても節目のアルバムであることに代わりはなく、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。じっくりと聴くと、良さも出てきますし...

 

Bebe Le Strange

Bebe Le Strange

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2009/08/04
  • メディア: CD

ベベ・ル・ストレンジ

ベベ・ル・ストレンジ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/10/20
  • メディア: CD

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