I START COUNTING『MY TRANSLUCENT HANDS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。活動期間はそれほど長くなく、'80's後半から'90's初頭という時期であったが、'80'sのエレクトリック・ポップ(所謂「エレポップ」)の路線で。明るく楽しく聴かせてくれるグループ(デュオ)である。で、'80's中盤からのエレ・ポップは、'90's初頭に全盛となるユーロ・ビートへと繋がっていくことになるのはご存知の通りである。(とは言っても、本アルバムは特に大きなヒットにはなっていないのですが...)
収録曲は以下の全12曲である。『Introduction』『My Translucent Hands』『Catch That Look』『You And I』『Lose Him』『Keep The Sun Away』『Cranley Gardens』『Which Way Is Home?』『Letters To A Friend』『Still Smiling』『Small Consolation』『(There Is Always The) Unexpected』。
お薦め曲は、『You And I』『Keep The Sun Away』『Still Smiling』『Small Consolation』という所をピックアップしておく。尚、曲単独と言うことではなくてアルバム全体を通して聴くのであれば、冒頭の『Introduction』で一気に彼らの世界に入るということで、これも加えておくことにする。
'80's前半であれば、エレポップもまだまだ発展途上のものであって、その分だけアイデアに満ちた面白いものがたくさんある。(技術的には陳腐なものもありますが...)が、'80's中盤になると、技術的に進歩し、様々な試みが行われたことで、一時的に飽和状態になってしまった。(一時的に飽きられることになった時期でもあった。)本アルバムはそんな時期に登場したアルバムであって、タイミング的には不幸な時期であったとしか言いようがない。出来が悪いというものではなく、それなりにヒットしそうな雰囲気の曲はあったのだが、そういうことにはならなかった。(まあ、タイミングが悪かったというものはよくありることで、その一つということで片付けられてしまいますが...)が、これぞと言うようなインパクトが欠けていたのもまた事実である。
一応、'80'sのエレポップを色々と聴きたいという方はチェックしておいたら良いでしょうが、マイナーな存在のグループということで、マニアに取っては面白い存在になるかもしれないですね...
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