ケータイ刑事銭形零4話[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第4話「露の秘宝を守れ! ~銭形零探偵団VS怪人八面相事件」の裏ネタ編・増補は今回限りです。(この物語は久しぶりに長くなりましたね...)で、今回は「露」の説明の時に出てきた事柄から「インド」について、「揚子江」について、「達磨大師」について、そしてクリスタルケースがここ製だったことから「スロヴァキア」について、そして「イギリス王室」についても触れておきます。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/10日付です。)
「インド」:正式国名は「インド共和国」(Republic of India)である。南アジアに位置する連邦共和国である。国土の広さは世界で7番目、人口は2番目という大国である。(国土は日本の約9倍弱、人口は約10倍弱である。)GDPも世界では11位であるが、現在は新興工業国として急成長を続けている。→人口は今後10~20年の内に中国を抜いて世界一に、経済規模も世界のTOP 5入りを果たすものと考えられている。尚、インドはイギリスの植民地から独立した1947年に、パキスタン(東パキスタン(=現在のバングラディシュ)を含む)と分裂したが、パキスタンとバングラディシュと一緒の国になっていたら、既に人口はは15億人を越えることになって、中国以上の人口を抱えていることになる。(インドは約12億人、パキスタンは約1.8億人、バングラディシュは約1.5億人である。)
首都はニューデリー(デリー首都圏の一区域である。)、最大の都市はムンバイ(以前は「ボンベイ」と呼ばれていたが、都市名が変更されたのではなく、1995年に、英語で「Bombay」と呼ばれていたのを現地語の名称である「Mumbai」に変更したため、それに合わせて日本語の名称が変更されることになった。)
多民族国家であり、宗教、言語も数多く、州毎に全く異なる公用語が制定されているという他民族多言語他宗教国家であるため「インドは国と言うよりも大陸である」と言われているほどである。一応、連邦としての公用語としてはヒンディー語(世界で3番目に話者人口が多い言語である。)が、準公用語として英語が定められている。尚、宗教はヒンドゥー教徒が最も多い。(仏教の発祥したと地であるが、仏教よりもヒンドゥー教の方が浸透している。)
歴史は古く、四大文明の1つであるインダス文明まで遡ることになる。(紀元前2600年頃まで遡る異なる。)いくつかの王朝が支配する歴史を経ているが、有名なのは16世紀に成立したムガール帝国がある。が、ムガール帝国の没落によってイギリスに支配されるようになり、イギリスの植民地時代を経て、現在の独立国となったのは1947年のことである。(歴史は古いが、現在の国としての歴史はそれほど長くはない。)
また、インドが世界一となっているのは映画の製作本数である。特にミュージカル映画の製作が盛んである。→「ケータイ刑事」で最多登板監督である佐々木浩久監督はインドのミュージカル映画に対する造詣が深いことでも知られている。
「揚子江」:中国では「長江」と言う。(日本でも近年では中国に合わせて「長江」と言うのが一般的となっている。)中国にある川であるが、アジアでは最長、世界でも第3位という長い川であって、総延長は約6300kmに達している。水源はチベット高原であって、中国の華中地域を流れていって東シナ海に注いでいる。(上海が河口に位置する都市である。)距離が長いだけでなく、水源と河口の標高差も大きく、その差は約5400mもある。
標高差があるということ、距離が長いことから、上流、中流、下流では川の姿が全く異なっているが、これは当然である。上流では渓流という部分があるが、下流は川幅も広く、ゆったりと流れている。
尚、日本では「揚子江」という名前でも知られているが、元々「揚子江」と呼ばれているのは、江蘇省南西部の都市・揚州から下流のことを指していて、この名前が広く知られるようになったためである。
また、英語では「Yangtze River」または「Chang Jiang」といい、ドイツ語では「Jangtsekiang」、フランス語では「Yangzi Jiang」、イタリア語では「Fiume Azzurro」、スペイン語では「Río Yangtsé」という。
「達磨大師」:禅宗の開祖とされている人物である。生没年は不詳であって、5世紀から6世紀の人物とされている。(但し、複数の説があるため、はっきりとしていない。)
南インドのバラモン王国の生まれであって、第三王子とされている。盤若多羅に学び、後に中国に渡り、梁の武帝との問答を行ったことで知られている。その後、少林寺に入って9年間面壁を行ったとされている。そして中国禅の祖として名前を残している。
彼の教えは唐の時代になって確立することになり、中国の歴史に於いては重要な役割れを果たすことになる。また、弟子も数多くいるが、全てが確認されていない。(彼に関する記録は現存しているものの、伝説になっている部分もあって、よく分かっていないということもある。)
(選挙の時に使用される)「だるま」の人形は、彼の座禅に因んだものである。これは彼が手足のない赤い衣を纏って禅を行っている姿を元にしたものである。(名前も彼の名前からきている。)
「スロヴァキア」:正式国名は「スロヴァキア共和国」(Slovenská Republika)である。中央ヨーロッパに位置していて、北西にチェコ、北にポーランド、東にウクライナ、南にハンガリー、南西にオーストリアという国々と接している内陸国である。尚、「スロヴァキア共和国」という現在の形になったのは1993年であるため、国としては新しい国ということになる。(それまではチェコスロヴァキアであったが、第二次大戦以前は周囲の列強国に支配され続けていた国でもある。)
面積は北海道の約6割程度であって、人口は約550万人(北海道とほぼ同じである。)、首都はブラチスラヴァである。(国土の西の端に位置していて、ハンガリーとオーストリアの2つの国と接しているという珍しい首都である。)
古代にはサモ王国として、またはモラヴィア王国として独立を保って勢力を誇っていた時代もあるが、長い間ハンガリー王国の支配下にあった時代が続いていた。第一次世界大戦後の1918年にオーストリア・ハンガリー帝国からチェコと合併する形で独立してチェコスロヴァキアとなる。その後、第二次大戦前後に一部の割譲や分離独立などの変遷があって、第二次大戦後の1948年に事実上の社会主義国家となり、1960年に社会主義国家憲法が採択されて、名実共に社会主義国家となる。1989年に、東欧の改革の波が押し寄せ、ビロード革命が起こって共産党体制が崩壊した民主化革命が起こり、社会主義を放棄し、更にはチェコ共和国とスロヴァキア共和国の連邦制を解消することに合意して、1993/1/1から現在の形に分離されて2つの国になった。(ビロード離婚と呼ばれている。)
チェコは工業国、スロヴァキアは農業国という形であったが、分離後は工業化も進められている。また、マグネシウムなどの鉱物資源が豊富な国でもある。
東西冷戦の時代には、チェコスロヴァキアが社会主義国家であって東欧の国とされていたが、西側の国であるオーストリアと接しているということで、東西冷戦の時代には何かとあった国の一つでもある。で、地理的には東西両陣営が接しやすいということから、特に東西両陣営の間で亡命をする場合、チェコスロヴァキア(特にプラハとブラチスラヴァ)はその舞台となることが多かったとされている。→映画「007/リビング・デイライツ」の物語で、ソ連のコスコフ将軍が亡命を行った都市がブラチスラヴァでした。(これはフィクションですけど...)
「イギリス王室」:英語では「British Royal Family」という。イギリス国王とその家族のことである。(現在の国王はエリザベス女王(エリザベス2世)である。)
王室の構成員は、国王、国王の配偶者、国王の息子とその家族、国王の娘、国王の従兄弟とその妻、ということになっている。また、国王の息子、国王の息子の息子、プリンス・オブ・ウェールズの長男の長男は「王子」と呼ばれ、国王の娘、国王の息子の娘、王子の妃のことを「王女」と呼ぶ。
ダルマ大師 禅を伝えた僧 (仏教コミックス―仏教を伝えた人と道)
- 作者: ひろ さちや
- 出版社/メーカー: 鈴木出版
- 発売日: 1991/03
- メディア: 単行本
A26 地球の歩き方 チェコ/ポーランド/スロヴァキア 2009~2010
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/04/18
- メディア: 単行本
リビング・デイライツ (アルティメット・エディション) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
コメント 0