JONI MITCHELL『CLOUDS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表された彼女の2nd.アルバムであって、彼女がブレイクすることになったアルバムでもある。カナダ出身の彼女がトロントで音楽活動を始め、更にニューヨークにやってきて本格的にデビューをした前年から、アーティストとしての才能を知らしめることになり、来るべき'70'sに大きく花開くことになった記念すべきアルバムである。尚、本アルバムはカナダでは最高位22位、アメリカではBillboardで最高位31位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『Tin Angel』『Chelsea Morning』『I Don't Know Where I Stand』『That Song About The Midway』『Roses Blue』『The Gallery』『I Think I Understand』『Songs To Aging Children Come』『The Fiddle And The Drum』『Both Sides, Now』。
この中からシングル・カットされたのは『Chelsea Morning』であるが、アメリカだけでなく本国カナダでもチャートインは記録していない。(1970年の次のアルバムからのシングル『Big Yellow Taxi』が彼女のシングル曲の初めてのチャートインを記録する曲となる。)
お薦め曲はシングル曲の『Chelsea Morning』と、『Tin Angel』『Roses Blue』『The Fiddle And The Drum』『Both Sides, Now』という所をピックアップしておく。
彼女は本アルバムでブレイクしたとはいうものの、本アルバムからはシングル・ヒットが生まれていないので、本アルバムの収録曲は意外と知られていない。(隠れた名曲と呼ばれている曲が多い。)彼女の曲を色々と聴いている方にとっては、そういう所は常識となっているが、そうでない方にはトリビア的なところでもあって、面白い所でもある。
サウンドの方はアコースティック・ギターを中心とした弾き語りと言ってものであるため、派手な所は無いが、じっくりと聴き入ることの出来るアルバムである。
フォークがお好きな方であれば聴いていて当然のアルバムであるが、これからフォークを聴こうという方にもしっかりと聴いておいて貰いたいアルバムの1つである。
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