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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その183) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「厨房での死闘」です。(一応、何らかのことが怒っていると言うことで、厨房を舞台とした料理対決などはここでは除外します。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・5話」、「007」からは「リビング・デイライツ」です。

ケータイ刑事」:「・5話」。「消えた凶器の謎 ~チューボーですよ殺人事件」という物語である。「ケータイ刑事」初期の物語であって、ちゃんと五代さんが一緒に事件現場にやってくるのではなく、誕生日ケーキを買いに来た五代さんが事件を発見したということで、そこにちゃんがやってきて捜査を開始するという展開の物語である。(当時は珍しい形ではなかったが、現在ではこういう形の物語は珍しいということになる。)

ちゃんの誕生日ケーキを買いに来た五代さんがたまたま入った店がビストロ・オリーブだった。そして、そこで殺人事件に遭遇したのだった。被害者は店主の小田良久であり、厨房で殺されていた。凶器は刃渡り20cm程度の鋭利な刃物であったが、その凶器は現場から発見されなかった。

そんな所にちゃんがやってきて、捜査を開始しようとするが、五代さんは、容疑者は既に3人(被害者の妻、妹、従業員のフランス人シェフ)に絞られており、凶器の発見も時間の問題として、殆ど事件が解決したような気になっていた。しかし、ちゃんは3人の容疑者に話を聞くことにして捜査を開始した。

被害者の妻と妹にはそれぞれ動機があり、シェフは訳の分からないことを言うだけだった。しかし、そのシェフの言葉である「うちのシチュー、うまいよ」「塩がない」「納豆いりません」という訳の分からない言葉の本当の意味に気づいたちゃんは閃き、「謎は解けたよ、ワトソンくん」

被害者の妻が、厨房にあったシチュー鍋の中身を捨てようとする。そこに愛ちゃんと五代さんが待ったをかけた。五代さんは証拠を捨てようとしているとして、犯人は妻と決めたが、ちゃんは「犯人はこっち」と言って、被害者の妹を捕らえた。実際、犯人は被害者の妹のマリだった。(「小田マリ」と言う名前になるが、字を変えると「お黙り」になるという遊びがあるのが「ケータイ刑事」らしいところである。)父は店の全てを兄に任せ、妹には後継者としての眼中になかった。しかし父の残した店の味を守りたいと思っていた妹は、店をやっていく気がなく、再開発で立ち退けば一生遊んで暮らせる金が入るということで店を売ることしか考えていなかった兄が許せなく、兄嫁に疑いが掛かるように兄を殺害し、店を守っていこうと考えたのだった。

で、兄が厨房に一人でいるというチャンスを逃さず、飴細工に使う飴で作ったナイフを使い、兄を背後から襲って殺害した。そして凶器のナイフを側で煮ていたシチュー鍋の中に素早く入れ、凶器を解かすことで消したのだった。(フランス人シェフの言葉は「うちのシチュー、甘いよ」「塩辛い」「納得いかない」と言おうとしていたのだった。)で、発見者を装って悲鳴を上げた。で、五代さんが飛んできたのだった。

また、兄嫁は妹を庇おうとして、シチューを捨てようとしたことが分かり、兄嫁は妹のシチューの味が嫌いではなかった、と言うと、帰ってくるのを待っている、と言い、仲直りをしたのだった。

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作であって、4代目ボンドのデビュー作である。過去に2度のボンド候補になったことのあるT・ダルトンが満を持してボンドを襲名したと言うことになって、ヒットを記録した作品である。故・ダイアナ元妃は彼のボンドを「最も原作のイメージに近い」と言って絶賛したことでも知られる。

亡命したコスコフ将軍を匿っているイギリスMI-6の隠れ家を襲って、コスコフ将軍奪還作戦が行われる。(実際はこれもコスコフ将軍の書いたシナリオどおりでありましたが...)KGBの殺し屋ネクロスが牛乳配達夫を装って隠れ家にやってくる。いつもの配達夫は風ということで、ボディ・チェックを受け、パスすると、厨房に向かう。で、厨房に牛乳を届けるふりをして、厨房にいるMI-6の警備員を襲った。が、単なる警備員ではないため、一瞬で殺られることなく、抵抗する。ということで、厨房が2人の争いの場となる。

側には鍋が火に掛けられていて、お湯が沸いていたり、コンロも熱くなっている。そんな所で争う2人は、棚にある食器を投げたり、湧いているお湯を相手にぶっかけようとしたりしている。最終的にはネクロスがヘッドホンのコードで警備員にとどめを刺す形になった。

警備員を倒すと、ネクロスは他の警備員からの無線に対して「ガス漏れが発生した」と報告し、近づかないように注意をして、爆弾を投げた。で、爆発が起こると「ガス爆発だ」「全員退避しろ」と命じる。無線を受けた警備員は直ちに「ガス漏れ」ということで退避命令を出した。ということで、隠れ家の警備は簡単に手薄なものになってしまった。

退避命令が出る中、ネクロスはコスコフ将軍の居場所に現れ、警備員たちを倒していき、爆弾を爆発させると「ガス漏れ」と言うことを無線で強調していき、負傷者を搬送するヘリにコスコフ将軍を乗せて、奪い去っていった。

共通点は厨房で人が殺されているということその場では煮立っている鍋があったということ(「ケータイ刑事」ではシチューが作られていて、「007」ではお湯が沸かされていた。)、そして飲食物に関係する凶器(「ケータイ刑事」では飴で作られたナイフ、「007」では牛乳瓶を装った爆弾)が使用されているということである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では背後から襲ったために特に2人がもみ合うというようなことにはならず、厨房が荒らされること無く殺人が行われたが、「007」では激しいもみ合いが行われ、厨房で調理していたものだけでなく、棚をはじめとして周囲が荒らされる形での争いになっているということである。

次回からはこの連載が15クール(=3年7ヶ月)目に突入です。で、「ケータイ刑事」からはまたまた劇場版を取れ挙げる予定です。何が登場するかお楽しみに。

 

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