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JOHN ANDERSON『WILD & BLUE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼の4枚目のアルバムである。'70'sから活動を続けているカントリー・シンガーとして知られる彼であるが、初めて大きなヒットとなった記念すべきアルバムである。本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで最高位58位を記録していて、カントリー・アルバム・チャートでは最高位3位を記録している。(過去3枚のアルバムは、カントリー・チャートではランクインしていたが、アルバム・チャートにはランクインしていなかった。)

尚、日本語で「ジョン・アンダーソン」と記すと、YESのボーカリストの「ジョン・アンダーソン」が先に出てくる(彼もソロ・アルバムを発表している。)が、彼の「ジョン」は「JON」である。今回取り上げたジョンは「JOHN」であって、言うまでもなく別人である。→日本人で言うと、同じ名前の代美であっても漢字が異なっているということに相当する。

収録曲は以下の全11曲である。『Wild And Blue』『Waltz You Save For Me』『Honky Tonk Hearts』『Long Black Veil』『She Never Looked That Good When She Was Mine』『Disappearing Farmer』『Honky Tonk Saturday Night』『Goin' Down Hill』『Price Of A Thin Silver Dime』『Swingin'』『If A Broken Heart Could Kill』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。リリース順に『Wild And Blue』『Swingin'』『Goin' Down Hill』であるが、最初の2曲はBillboardのカントリー・チャートでは1位に輝き、3曲目は同チャートで5位を記録している。尚、『Swingin'』はBillboardのHOT 100でも最高位43位を記録していて、現在でも彼が発表したシングルの中で最大のヒット・シングルになっている。

お薦め曲は。彼の代表曲である『Swingin'』と、シングル曲であり、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Wild And Blue』、同じくシングル曲である『Goin' Down Hill』、そして『Waltz You Save For Me』『Long Black Veil』『Price Of A Thin Silver Dime』という所をピックアップしておく。

サウンドの方は典型的なカントリー・ソングである。当時の彼は30歳を前にしていて、若さと巧さとが絶妙のバランスで乗っていた時期であって、それが最も出ているアルバムでもある。

典型的なカントリーであって、オーソドックスなスタイルのものであるだけに、派手な所がないため、アピール・ポイントとしては今一つであるのだが、安心して聴くことが出来るという所がポイントで、巧さを感じさせてくれるアルバムでもある。

尚、サウンドの方は上手くまとめられているのだが、本アルバムハカントリー・アルバムでの伝統と言ったらいいのか、「収録時間が短い」というカントリー・アルバムの伝統的な(?)不満点も持ち合わせている。(収録時間は30分を超えたところである。)この一点だけは不満であるが、カントリーとしては安心して聴くことが出来るので、ボーカルがお好きな方にも一度は聴いてもらいたいと思うアルバムである。

 

Wild & Blue

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1982/06/01
  • メディア: CD

Wild & Blue

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: S&P Records
  • 発売日: 2006/01/31
  • メディア: CD

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