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JULIAN LENNON『THE SECRET VALUE OF DAYDREAMING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼の2nd.アルバムである。1984年の1st.アルバムは、「JOHN LENNONの息子」という話題性でヒットを記録したと言われているだけに、彼のシンガーソングライターとしての力量を問われることになったのが本アルバムである。チャート成績の方を見てみると、Billboardでは最高位32位、イギリスでは最高位93位ということで、かなり苦戦をした。(アメリカではこの後、更に苦戦することになる。)→現在でもまだ正当に評価されていないですが...

収録曲は以下の全10曲である。『Stick Around』『You Get What You Want』『Let Me Tell You』『I've Seen Your Face』『Coward Till The End?』『This Is My Day』『You Don't Have To Tell Me』『Everyday』『Always Think Twice』『Want Your Body』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。リリース順に『Stick Around』『This Is My Day』『Want Your Body』であるが、特にヒットを記録したのは最初の『Stick Around』だけであって、Billboardで最高位32位、イギリスでは最高位86位を記録しただけであった。(後の2曲はチャートインせず。)また、この時期はDAVE CLARKの「TIME」のサントラ盤にも参加していて、そちらからの2nd.シングル『Time Will Teach Us All』が本アルバムからの1st./2nd.シングルの間にリリースされている。(但し、この曲もチャートインしていない。)

お薦め曲としては、シングル・ヒットを記録している『Stick Around』と、シングル曲の『This Is My Day』、それ以外からは『You Get What You Want』『Coward Till The End?』『Everyday』という所をピックアップしておく。

本アルバムは、目玉となる華々しい曲は無く、いずれの曲もがそれなりの出来の曲である。つまり、平均点もそれなりに高く、曲の間でのバラツキが少ない(=標準偏差が小さい)ということで、悪く言うと「どの曲も同じようなもの」である。(良く言うと「小粒ながらも十分なクオリティのある佳曲が集まっている」ということになる。)確かに、嫌でも父の名前と比較されてしまうのは彼自身も分かっていることであって、そのプレッシャーと戦う中で生み出されたアルバムと言ってよく、彼自身もまだ肩に力が入っている所が感じられる。しかし、それも仕方のないところであろう。が、言われているほど、内容が悪いアルバムではない。偉大な父の息子と言うことで、どうしても厳しく見られてしまうのは彼にとっての不幸であって、過小評価されているアルバムである。

また、父・JOHNが亡くなって満30年(1980/12/8)となるのと、彼自身は1998年以来となる久しぶりの新アルバム「EVERYTHING CHANGES」が2011年にリリースされるということで、これを期に、改めて再評価されても良いと思われるアルバムである。

 

The Secret Value Of Daydreaming

The Secret Value Of Daydreaming

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Noble Rot
  • 発売日: 2009/08/11
  • メディア: CD


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