JOURNEY『INFINITY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼らの4枚目のアルバムである。本アルバムから、リードボーカルにS・ペリーが加わり、ここから彼らの快進撃が始まることになった記念すべきアルバムである。S・ペリーの加入によって、ポップなアメリカン・ロックへとサウンドが変わり、'80'sを代表するバンドへとステップ・アップすることになるのだが、正にアルバム・タイトルもその可能性を言いあらわしているというのも面白い所である。尚、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位21位を記録していて、1978年の年間アルバム・チャートでは28位にランクインしている。→最高位が21位で年間チャートのTOP 30にランクインするというのは、ロングセラーになった証でもある。
収録曲は以下の全10曲である。『Lights』『Feeling That Way』『Anytime』『La Do Da』『Patiently』『Wheel In The Sky』『Somethin' To Hide』『Winds Of March』『Can Do』『Opened The Door』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Wheel In The Sky』は彼らのシングルとしては初めてBillboardのチャートにランクインした曲となって、最高位57位を記録している。尚、フランスでは最高位9位を記録するヒットとなっている。続く2nd.シングルの『Anytime』はBillboardで最高位83位、3rd.シングルの『Lights』は同チャートで最高位68位を記録している。
お薦め曲は、彼らの最初のシングル・ヒットとなった『Wheel In The Sky』、シングル曲の『Lights』、そして『Feeling That Way』『Patiently』『Opened The Door』という所をピックアップしておく。
本アルバムは、JOURNEYに採っては大きな転換期となったアルバムであるが、サウンドの方は前作までのプログレ寄りの要素と、'80'sに「産業ロック」とまで揶揄されたポップで万人受けする要素とが入り交じっていて、脱皮中の蛹のような所があるというものになっている。それだけに、「過渡期」という言葉がピッタリということになる。しかし、彼らのキャリアの上に置いての転換期としてだけではなく、'80'sのスーパー・バンドである「JOURNEY」が誕生したアルバムでもあるだけに、本アルバムはじっくりと聴いておきたいところである。確かに、チャート成績の点では突出した記録ではないが、'80'sの彼らの礎が出来たアルバムであるだけに、'80'sロック・ファンハチェックしておかなければならないアルバムの1つである。
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