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KARLA BONOFF『NEW WORLD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼女の4th.アルバムである。前作から6年のブランクがあって突然発表されたアルバムになったのだが、当時も、そして現在でも過小評価されている状態が続いているアルバムである。特に大きなヒットを記録した曲もなく、ひっそりとリリースされたということも原因ではあるが、セールスよりも作品に芸術性を求めることを追求するアーティストらしい彼女らしさが出ているところでもあるのですが...

収録曲は以下の全12曲である。『How Long』『New World』『Tell Me Why』『All My Life』『Goodbye Old Friend』『Way Of The Heart』『The Best Part Of You』『Oh Mary』『All Walk Alone』『Still Be Getting Over You』『Nothing Love Can't Do』『Standing RIght Next To Me』。

尚、この中からは1994年の映画「8 SECONDS」に『Standing RIght Next To Me』が使用されており、1994年になってシングル・カットされている。但し、BillboardのHOT 100にランクインするようなヒットにはなっていない。

お薦め曲は、1989年にLINDA RONSTADTとAARON NEVILLEのデュエットでヒットを記録した『All My Life』(KARLAがこの曲を作っている。)と、『How Long』『New World』『Tell Me Why』『Goodbye Old Friend』というアルバムの前半部分の曲、そして『Still Be Getting Over You』をピックアップしておく。

サウンドの方は、派手な所がなく、また流行りのものでもないということで、地味な曲ばかりである。しかし、芸術的な側面を強くして、透明で繊細感に満ちたガラス細工のような芸術品と言うことの出来る作品に仕上がっていて、これがボーカリストとしての彼女の違った一面を引き出すことになっている。これが以前の彼女のアルバムでの持ち味と違っているために、本アルバムが敬遠されている一因になっているのだが、飽きることのない落ち着いたサウンドになっているため、クラシック音楽のように長い歳月が流れても支持され続けそうなサウンドになっている。ということで、ある意味では玄人好みのするアルバムである。

再評価されても良いだけのクオリティの高いアルバムであるだけに、じっくりと聴いて再評価して貰いたいと思うアルバムである。(特に、『All My Life』はL.RONSTADTとA. NEVILLE版よりもKARLA版の方がはるかに良い曲になっている。→シングル・カットしていたら大ヒット(リンダ版はBillboardで最高位11位を記録していたが、カーラ版はTOP 10入りも可能だったと思われる。)したと思うのですが...)

 

New World

New World

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Valley
  • 発売日: 2000/09/12
  • メディア: CD


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