SSブログ

KILLING JOKE『KILLING JOKE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの1st.アルバムである。(前年に2枚のEPを発表している。)今でこそポスト・パンクのグループとして知られているが、当時はパンクではない全く新しい音楽だったというだけで、'80'sに花開いたポップなサウンドとも異なる独特の世界を構築したサウンドは斬新であり、何処かにプログレの雰囲気を感じさせており、'90'sに登場したインダストリアル・ロックの先駆けといても良いものであった。(ある意味では早く登場しすぎたと言うことになる。)セールス的には伸び悩み、シングル・ヒットもないものの、新たなジャンルを構築したアルバムと言うことで知られているものである。ちなみに、チャート成績は、本国イギリスで最高位39位を記録している。

収録曲は、オリジナル版では全8曲、US版では1曲のボーナス・トラックが加わった全9曲である。また、2005年の再発時には、USオリジナル版でのボーナス・トラックを含めた5曲がボーナス・トラックとして追加収録されていて、全13曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『Requiem』『Wardance』『Tomorrow's World』『Bloodsport』『The Wait』『Complications』『$.O.36』『Primitive』。(USオリジナル版のボーナストラックであり、2005年再発版でのボーナス・トラック(1曲目))『Change』。(2005年再発版での2曲目以降のボーナス・トラック)『Requiem (Single Version)』『Change (Dub)』『Primitive (Rough Mix)』『Bloodsport (Rough Mix)』。

シングル・カットされたのはリリース順に『Wardance』(アメリカ・Billboardで最高位50位)、『Change』(チャートインせず)、『Requiem』(アメリカ・Billboardで最高位43位)である。本国イギリスではシングル・チャートに全く顔を出していない。

お薦め曲は、シングル曲の『Wardance』と『Requiem』、US版のボーナス・トラックでもある『Change』、そして『Complications』という所をピックアップしておく。

アルバム・ジャケットはパンク・バンドで過激なサウンドを創造させるものとなっているが、サウンドは全く違うと言うところが面白い所である。→こういう所はLPの大きなジャケットでは感じられたが、CDの小さなジャケットでは今一つ感じられなくなり、DLではジャケットそのものの楽しみが亡くなってしまっただけに、こういうことは最近では無くなってしまったのが残念...

流行のサウンドとは全く縁がない別物であるが、少なくともパンクとは違う新しいサウンドの息吹は感じられる。今では'90'sに花開いたインダストリアル・ロックのルーツと感じられるが、当時としてはかなり衝撃度の大きなサウンドであるのは言うまでもない。

万人好みのするサウンドではなく、好みがはっきりと現れるサウンド(おそらく「好き」と言うのは少数派になると思われる...)であるが、'70'sのプログレがお好きな方、そして'90'sのインダストリアル・ロックがお好きな方であれば好きになれるサウンドであろう。聴く人を選ぶことになるが、お好みのサウンド・ジャンルがマッチするという方は聴いておいて損のないアルバムである。

 

Killing Joke

Killing Joke

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Caroline
  • 発売日: 2005/05/30
  • メディア: CD

Killing Joke (Ogv) [12 inch Analog]

Killing Joke (Ogv) [12 inch Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Candlelight
  • 発売日: 2009/05/05
  • メディア: LP Record

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。