KENNY ROGERS『DAYTIME FRIENDS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表されたアルバムである。尚、1993年に本アルバムと同じタイトルを付けたベスト盤(「DAYTIME FRIENDS - THE VERY BEST OF KENNY ROGERS」、20曲収録)がリリースされているが、それとは全く別物であるのは言うまでもない。本アルバムは彼の3枚目のソロ・アルバムであって、前作アルバムとそこからのシングル曲がカントリー・チャートで共に1位を獲得した勢いをそのまま持ち込み、セールスも好調となった。そしてソロ・シンガーとしての彼の名前も定着することになった。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートでは最高位39位を記録し、カントリー・チャートでは2位を記録している。
収録曲は以下の全11曲である。『Daytime Friends』『Desperado』『Rock And Roll Man』『Lying Again』『I'll Just Write My Music And Sing My Songs』『My World Begins And Ends With You』『Sweet Music Man』『Am I Too Late』『We Don't Make Love Anymore』『Ghost Of Another Man』『Let Me Sing For You』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Daytime Friends』はBillboardのHOT 100では最高位28位を記録し、カントリー・チャートでは1位を獲得している。2nd.シングルの『Sweet Music Man』は、HOT 100では最高位44位、カントリー・チャートでは9位を記録している。
お薦め曲は、ヒット・シングルの『Daytime Friends』と『Sweet Music Man』、そして『Rock And Roll Man』『Am I Too Late』『Let Me Sing For You』という所をピックアップしておく。また、『Desperado』も実に面白い所である。
基本的にはカントリー・アルバムであるが、バンド時代のソフトロックという路線もまだ完全に捨て切れていないところがあるのがご愛敬と言った所ですかね。そのため、カントリー・アルバムとしては中途半端な一面が見られることになっているのだが、逆にそういうことがカントリー・ファン以外にも聞いて貰える要素になっているため、'70'sのカントリー・ロックを聴いたことがあれば、特にすんなりと受け入れることが出来るサウンドでもある。
ただ、本アルバムは大ヒット曲の『Lucille』と『The Gambler』の間に挟まれてしまい、目立った存在になっていないのが残念に所である。(ある意味では「隠れた名作」ということになる。)忘れずに聴いておきたいアルバムの一つであるのは言うまでもないので、一度は聴いておきましょう。
↓'78年発表の次作とのセットです。
Daytime Friends / Love Or Something Like It
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Edsel Records UK
- 発売日: 2009/07/06
- メディア: CD
↓こちらは'93年利リースのベスト盤であって、別物です。
Daytime Friends: the Very Best of Kenny Rogers
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
- 発売日: 1993/09/13
- メディア: CD
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