ケータイ刑事銭形雷18話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第18話の「地球最後の日! ~デイ・アフター・トゥモロー殺人事件」の「裏ネタ編・増補」今回が7回目となるが、まだ続きます。で、今回は劇中に出てきた自然災害関係から「津波」について、「竜巻」について、「寒波」について、「吹雪」について、「雪崩」について記します。尚、「津波」と「竜巻」については「雷・18話[裏ネタ編]」で記したものをベースにして加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/4/30付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「津波」:地震による海底陥没や隆起、地滑り、海中への土砂崩れ、海底火山の噴火、海への隕石落下、または暴風などによって引き起こされる水面の波動のことである。(一般的に「津波」と言うと、地震によって発生したものを指す。)水深が浅くなるとその高さは急激に高くなため、海岸線に到達するとその高さが急激に高くなる。また、湾内に入っても同様に高さが急激に高くなるため、沿岸地域に多大な被害を引き起こす。
尚、高潮によって発生するものや台風などの暴風によって発生するものもあるが、それらは「暴風津波」と呼ぶこともあって、普通に言う「津波」と区別されることがある。(気象事象によって発生するものはそうでもないが、地震によって発生したものは大量の海水を動かすため、被害が大きくなる。)
英語では以前は「Tidal Wave」と言っていたが、現在では地震が原因で発生したものは殆どの国の言葉で「Tsunami」と言うようになっている。(但し、中国語では「海嘯」と言う。)言うまでもなく日本語の「津波」をローマ字表記したものであるが、これは日本の津波観測の技術レベルが高いこと、そしていくつかの地震で発生した津波の予測実績とが世界的に認められてのことである。→但し、気象的要員によって発生したものは「Tsunami」とは呼ばないのが一般的で、「高波」と言うことで英語では「Tidal Wave」というのが一般的である。
「竜巻」:積乱雲の底から地表に向けて垂れ下がる猛烈な風の渦巻のことである。下が海面だと水を吸い上げ、地面だと地表にある物を巻き上げて破壊する。その姿が、竜が天空に昇って行く様子を想像させると言うことから「竜巻」と呼ばれるようになったとされている。
巨大なものになると、局所的には風速100m(=秒速100m、時速に換算すると360km/h)を越えるものもある。また、大きさについては「藤田スケール(F-スケール)」でその強さを示すことになっている。一般的にはF0~F6の7段階で現される。(数字が大きくなるほど強い竜巻ということになる。)但し、F5に分類されるものですら殆ど発生しない強力な竜巻である。(発生確率は0.1%未満である。)F6にランクされるものは殆どあり得ないという超強力なものになるが、現在までら非公式ではあるものの報告例がある。(F6の竜巻となると瞬間最大風速が142m/s(時速に換算すると511.2km/h)以上である。)→藤田スケールでは風速からF12までが定義されている。(F12の風速は音速(=約343m)とされている。)現実的にはF0からF5の6段階に分類されていると言って良い。
ちなみに、アメリカで発生するものは(日本語でも)「トルネード」と呼び、それ以外の地域で発生する者は「竜巻」と呼んでいる。現象としては同じであるが、アメリカで発生するものだけが別の名称が与えられているが、これは日本では「台風」、アメリカでは「ハリケーン」、インド洋では「サイクロン」と呼び分けている「熱帯性低気圧」と同様である。
尚、この物語の劇中に発生した竜巻アンドリウは風速130mとされていたが、この風速では「F5」に分類されることになる。→発生頻度が0.1%未満であり、ありえないほどの莫大な壊滅的被害を与えるとされている。一応、建造物はその殆どが吹き飛ばされ、自動車でもピンポン球のように空中に飛ばされてしまうため、通り過ぎた後が砂漠になるのも当然である。
英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など多くの言語では「tornado」と言うが、フランス語では「Tornade」という。また、中国語では「龍捲風」と言う。
「寒波」:寒冷な空気が流れ込んできて、気温が急に下がる現象のことを言う。特に波のように周期的にやってくることからこのように呼ばれている。また、規模が大きい馳せ愛は「大寒波」と呼ばれているが、特に明確な大きさの差がある訳ではない。
主に、低気圧によって寒冷前線急速に移動し、冷たい北極気団(日本ではシベリア寒気団となる。)が南下してくると、気温が急激に下がることになる。尚、南半球の場合も基本的に同じであって、南極寒気団が急激に北上すると気温が急激に下がることになる。
尚、アメリカでは「寒波」と呼ぶための条件が明確に定められている。(24時間以内の気温の低下量と、最低気温を基準としている。)
この現象は冬におこる気象現象であるため、俳句の世界では当然のことながら冬の季語となっている。また、英語では「Cold Wave」、ドイツ語では「Kalte Welle」、フランス語では「Vague Froide」、イタリア語では「Onda Fredda」、スペイン語では「Ola Fría」、中国語では「寒潮」という。
「吹雪」:激しい風の伴った降雪のこと、または積雪した雪が強風によって空中に舞い上げられる現象のことである。尚、後者の場合で降雪がない場合の現象を「地吹雪」と呼んで区別することがある。
また、激しい風となった場合は「猛吹雪」と言うが、日本では風速が10m/s以上の場合を「吹雪」と呼び、風速が15m/s以上の場合を「猛吹雪」と呼んでいる。(風速10m/s未満の場合は「風雪」と呼んでいる。)
俳句の世界では当然のことながら冬の季語である。また、英語では「Blizzard」、ドイツ語では「Schneesturm」、フランス語では「Tempête de Neige」、イタリア語では「Bufera di Neve」、スペイン語では「Ventisca」、中国語では「暴風雪」という。
「雪崩」:山岳部の特に斜面に積もった雪が崩れ落ちて移動する現象のことである。現象としては雪が一気に流れ落ちてくるというものであるが、大別すると「表層雪崩(上雪崩)」と「全層雪崩(底雪崩)」と分類される。
前者は積雪量が大きくなるにつれて重さが増加していくが、ある重量を超えると支持力を越える重量となり、支持しきれなくなるために新たな積もった部分が流れていく現象である。一方後者は、積雪した雪の層全てが崩れて流れていく現象であり、地面に近い部分の焼きが再結晶してさらさら乃之になって支持力が失われるか、氷の粒に変化して支持力が失われるかで、そこに積もっている雪の層全体が流れていく現象である。
雪崩が起こった場合は非常に大きな衝撃力を与えることになる。小さい雪崩であってもその衝撃力は1平方メートル当たりに1.5トン以上になり、大きい場合は数トン以上に達する。また、雪崩によって強風が発生するが、それも風速数十mという強風に達することもある。そのため、しっかりと生えているような樹木で、雪と風によってて根こそぎ持って行かれることになる。ユキが積もっている山で、樹木がある場所と無い場所とがあったら、樹木のない場所は雪崩が起こったことがある場所と思った方が良く、春先の雪崩が多発する時期には樹木のない場所には近づかない方が賢明である。
尚、俳句の世界では「雪崩」「雪なだれ」は「冬」ではなくて「春」の季語である。また、英語とフランス語では「Avalanche」(元々はフランス語である。また、発音は異なる)、ドイツ語では「Lawine」、イタリア語では「valanga」、スペイン語では「Alud」、中国語では「雪崩」という。特に、ヨーロッパに行って山スキーをする場合は、これらの単語を知っておかないと話にならないですよ。
もしも、雪崩に巻き込まれたら、雪に埋もれてしまうことになる。そうなるとまずは呼吸することが大事であるため、口の回りに空間を作って呼吸するための空気を確保する必要がある。また、長時間雪に埋もれていると体温を奪われて凍死してしまう可能性があるので、雪の中から脱出することを考えることが大事である。救助隊を呼んだとしても、直ぐにやってこないので、雪の中から脱出して地表に出るのは自力で、またはその場にいる人たちと協力して行う必要がある。
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