KURTIS BLOW『KURTIS BLOW』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼のデビュー・アルバムである。現在でこそヒップホップは定着しているが、'80年当時にはまだヒップホップというものは認識されておらず、彼はヒップホップ黎明期に、ヒップホップを知らしめることになるアーティストの1人として知られている。特大ヒットにはなっていないが、本アルバムはヒップホップのアルバムの中で最初にゴールドディスクが認定されたアルバムとして知られているアルバムである。
収録曲は以下の全9曲である。『Rappin' Blow (Part 2)』『The Breaks』『Way Out West』『Throughout Your Years』『Hard Times』『All I Want In This World (Is To Find That Girl)』『Takin' Care Of Business』『Christmas Rappin'』『The Breaks (Instrumental)』。
この中からシングル・カットされたのは『The Breaks』で、Billboardのシングル・チャートで最高位87位を記録している。尚、『Christmas Rappin'』は本アルバムのリリースの前年の1979年にリリースされた彼のデビュー・シングルであり、それも収録されているということになる。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『The Breaks』、そして彼のデビュー・シングルでもある『Christmas Rappin'』、そして『Rappin' Blow (Part 2)』と『Way Out West』をピックアップしておく。また、アルバムを締めることになっている『The Breaks (Instrumental)』は、当然のことながら『The Breaks』との違いを味わうなど、色んな角度から堪能することをお薦めする。
今でこそヒップホップは定着しているが、本アルバムは「ヒップホップって何?」という様な時代に発表されたアルバムであり、ヒップホップの中ではクラシックということになる。確かに、ロックンロールが登場した時の用に派手なヒットとなった訳ではないが、'80'sという時代を通してヒップホップは浸透していき、認知されていくことになる。ということで、'90's以降の定着したヒップホップとは違った一面も持っているが、ヒップホップを聴くという方にとっては聴いておかなければならないアルバムの一つである。
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