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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その188) [ケータイ刑事]

今年は元旦と大晦日が金曜日と言うことなので、本年のみで53回目となったこの連載ですが、まだまだ続きます。(今一つ、物語の方は盛り上がらない「銭形結」でも、本連載で記せるネタがしっかりと出てきていますし...)


今回のテーマは「囲み取材」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.26話(アナザーストーリー4話)」、「007」からは「ダイ・アナザー・デイ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.26話(アナザーストーリー4話)」。タイトルは「アナザー・ストーリー シベリア超特急刑事 最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」という実に長いのだが、これが「ケータイ刑事」の特徴でもある。この物語は「銭形泪」の最終回の物語である。シリーズ初の3クール続いた作品となり、途中で相棒が交代、更には初めての夏服の登場ということで、シリーズに新たな歴史を作った3代目の最後の物語であるが、それだけの功績を残した「銭形泪」の最終回に相応しく、色々と詰め込んである物語であるが、たっぷりと魅せてくれた物語であった。また、内輪ネタが満載というのも、ある意味では「ケータイ刑事」らしい所であった。

映画評論家の水野晴郎が行方不明になった。しかも、映画「シベリア超特急5」のプレミア試写会が目前という時でもあった。「行方不明」ということで捜査を開始したちゃんは、得られる手掛かりから、既に殺害されているとしか考えられず、捜査を進めていく。そして、マネージャーに話を聞いていくが、次々とマネージャーが犯人だとしか考えられない証拠が出てくる。で、マネージャーを問い詰めるちゃんだったが、「死体は何処にあるの?」と逆に問われることになる。

ちゃんは、マネージャーが犯行後、トランクに死体を隠し、ガーデンパーティに行ったと言うことから、ガーデンパーティが行われた場所に死体が埋められていると考えた。そのパーティ会場となったガーデンは私有地であったが、ちゃんは銭形警視総監から許可を得ていて、柴田さんにスコップを渡し、掘り始めようとした。「大手を振って、レディ・ゴー!」と言った瞬間、シャッターを切る音に包まれることになったちゃん。「えっ?何?」と訳が分からないちゃんに、「本当に水野さんは殺されたんですか?」「ここに死体は埋まっているんでしょうか?」「死体の発見はいつなんですか?」「『シベ超5』は公開されるんですか?」と、次々と質問される。というのは、マスコミ陣が集まって、ちゃんに囲み取材を行い始めたのだった。が、ちゃんは何一つ答えることはしなかった。

そこにマネージャーが割って入ってきて、「皆さん、どうしても取材がしたいとおっしゃるものですから...」とちゃんを挑発するように言った。ちゃんは「あなたが呼んだんですか?」と尋ねるが、マネージャーはちゃんの質問には答えずに「これで死体が上がらなかったら大変ね~。警察の失態は免れない」と言って、ちゃんを追いつめる。ちゃんはやはり何も言えないでいた。すると「ちゃん、ピ~~ンチ」と勝ち誇ったように言うと高笑いを始めたのだった。

ちゃんは何一つ答えることが出来ず、窮地に追い込まれたが、そこに「大本営発表!」という着ボイスで、閣下からのヒントが届いた。「壁にぶつかっているようだね、銭形くん」という閣下の言葉に、いつもと違って「はい、ご覧の通り...」と答えるちゃん。すると「生きとし生けるもの、全ては土に帰す」と閣下は伝えた。ちゃんは敬礼して「食べられません、勝つまでは」と返して電話が切れた。

これにマネージャーは「こんな時に電話なんて、呑気なものね~」と泪ちゃんを見下したように言う。ちゃんは相手にすることなく、閣下の言葉を繰り返して口にして考える。マネージャーは「それともそれは自信の裏返し?」と挑発するが、ちゃんはやはり相手にしないで考え続ける。そんなちゃんは、その場所から側にあるゴミ処理場(清掃工場)の煙突を目にすると閃き、決め台詞の一つである「謎は解けたよ、ワトソンくん」を口にした。

結局、ちゃんは囲み取材に対しては何一つ言葉を発することはしなかったが、マネージャーが死体を既に砂に変えていたので、死体は絶対にでないと自信を持って言ったと結論づけた。で、マネージャーの元に行き、逮捕しようとした。いつもの口上を口にしてマネージャーを拘束したが、水野本人から電話とプロデューサが姿を現して、全てはお芝居であり「シベ超5」の宣伝のためと言うことが告げられた。

これにちゃんは泣き出して「本気で心配したのに~」と口にしたが、これはちゃんの得意とする嘘泣きであり、水野に一矢を報いた。しかし、更に「ドンデンは映画の醍醐味」と言う水野の方が一枚上手である所を見せることになる。

突然苦しみだした水野。そして「死亡した」という入電が入った。駆けつけたちゃんたちに、水野からの「ドンデンは映画の醍醐味」と書かれたメッセージカードと花束が置いてあったのだった。

この物語は、事件ではなく、「シベ超5」の宣伝のためのお芝居だったということで、いつもとは違った物語であったが、内輪ネタをはじめとして、数多くのネタが満載された物語でもありました。(劇場版の「M1」に繋がるネタもここに多数ありました。)

007」:「ダイ・アナザー・デイ」。2002年のシリーズ第20作となった本作は、1962年の「ドクター・ノオ」から40年となるシリーズ40周年記念でもあり、正に記念すべき作品となった。また、ボンドは 5代目の最後の作品ということで、新たな歴史を作った5代目ボンドに幕を下ろした作品となった。

ダイヤモンド王のグスタフ・グレーヴス(実は北朝鮮のムーン大佐である。)が爵位を授かることになり、その授与式の日、マスコミはグレーヴスのインタヴューを取ろうと待機している。で、時間になろうとしているのに本人が現れないでいた。が、秘書のミランダが「時間通り」と言うと、空からユニオンジャック柄の方形パラシュートで空から降りてきて、取材陣の前に現れた。見事に着地すると、パラシュートを外し、側に待たせている車の方に向かって歩いていく。取材陣はその移動するグレーヴスに対して次々と質問を投げかけた。

問われた質問にそれなりに答えていたグレーヴスは、計画中のイカルス計画を問われると「発表までのお楽しみ」とはぐらかし、更にいくつかの質問に答えた。で、車の横に到着したこともあって、秘書のミランダが「ここまで」と言って会見を打ち切った。(一応、「陛下をお待たせしては申し訳ないから」というのを取材打ち切りの理由としていた。)で、グレーヴスは車に乗り込み、ミランダも乗り込むと、車は授与式の会場に向かって動きだし、完全に取材は終わった。

尚、その場に集まった取材陣の中にボンドの姿もあって、ボンドはその時の会見でグレーヴスの様子をじっと見ていたのだった。(既に、手掛かりとしてグレーヴスのダイヤモンドという手掛かりを掴んでいたためである。)で、この後、グレーヴスの通っているフェンシング・クラブを訪ねていき、グレーヴスとの接触を図っていくボンドであった。

共通点は、囲み取材を仕切っていたのは取材をされる本人ではなくて主人公から見ると敵側の立場にいるマネージャー(「ケータイ刑事」)/秘書(「007」)だったということ主人公(銭形/ボンド)はその取材の時には一言も口を開いていないということ取材される人物(「ケータイ刑事」ではちゃん、「007」ではグレーヴス)がその場でパフォーマンスをしている(「ケータイ刑事」では決め台詞を口にしている、「007」ではパラシュートでの登場、がパフォーマンスと解釈できる。)ことである。

一方相違点は、主人公が、「ケータイ刑事」では取材される立場であったが「007」では取材陣に混じっていた野次馬の立場になっていたため取材対象ではなかったということである。

次回もいつものように記します。(新年1回目という様な特別なことはやりません。)何が登場するのかはお楽しみに。尚、「銭形結」関係はもうしばらくは温めておきます。

 

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