ケータイ刑事銭形雷19話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第19話の「No.1ホストVS銭形雷 ~シャンパンタワー殺人事件」についての「裏ネタ編・増補」の5回目となる今回は、介介とその家族に関係する事柄から、「寝癖」について、「犯人隠避」について、「イントネーション」について、「方言」について、そして「津軽弁」について記します。尚、「方言」については「舞・4話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/5/7付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「寝癖」:睡眠中についた髪の毛の癖のことを言う。目覚めた時に髪の毛が立っていたりするなど、崩れた状態になっていることを言う。これは就寝中に髪の毛が頭と枕(蒲団)との位置関係によって変な状態にある時間が長く続いたことで固化したことによって起こるものである。(発汗による水分と、体温による熱、頭によって押さえつけられる圧力によって、低温ながらもアイロンを長時間当てていたのと同じようなことになる。)
これを直そうとすると、水分を髪に含ませて、ヘアブラシや櫛などを使って整えることになる。また、熱湯に浸したタオルを用いて髪を蒸らして直すという方法もある。→と言っても、朝の忙しい時間では、水で濡らしてチョチョイのチョイ、というのが一番手っ取り早いということでしょうね...
また、就寝中の癖として、寝相のことや、眠りがちというような癖のことを「寝癖」ということもある。(この場合は髪の毛には関係しないことになる。)
英語では「Bed hair」、中国語では「頭髮睡亂」という。
「犯人隠避」:刑法に違反した犯罪を犯した者を、蔵匿以外の方法で発見することまたは逮捕することを妨げる行為のことを言う。刑法では「犯人隠避罪」として刑法第103条で規定されており、罰金以上の刑に当たる罪を犯した者、または拘禁中に逃走した者に対して隠避させた者に対して適用され、2年以下の懲役または20万円以下の罰金に処せられる。
ちなみに「蔵匿」とは、人に知られないようにこっそりと隠しておくことであり、具体的には、人に知られないような隠れ家、隠れ場所を提供する行為が該当する。「隠避」とは、それ以外の犯人を匿うことで、例えば、変装用の衣服、帽子、メガネ、かつらなどの提供、逃走費用の供与、自首の阻止、更には身替わりに自首する行為などが該当する。
この物語では、真犯人(=介介)が犯行に使用したハンカチを隠したということ、及び「被害者は自殺した」と口ぐらを合わせたということだが、「犯人隠避罪」ではなくて「証拠隠滅罪」(刑法第104条)の方が適用されると思うのですが...→介介を隠そうとはしておらず、また、逃走にも手を貸していない。あくまでも証拠を隠しただけである。
「イントネーション」:言葉を発する際の発声の抑揚のことをいう。言葉に調子を付けて、高低を付けて言うが、そのことである。(例えば、命令文では下降調で言い、疑問文では上昇調で言う、などがあり、これらはほぼ万国共通となっている。)
また、これが無いと、「棒読み」と呼ばれるように、感情などが全く伝わらないことになる。(これもほぼ万国共通となっている。)
「音調」または「抑揚」と呼ばれることもあるが、アクセントとは異なるものである。
英語、ドイツ語、フランス語では「Intonation」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Intonazione」、スペイン語では「Entonación」、中国語では「語調」という。
「方言」:1つの言語において、語彙や発音に変形が見られる変化したもののことを言う。これは自然的に違った語彙やアクセントになった場合であっても、意図的に変えた場合(戦国時代に他国の隠密に話を聞かれても相手に理解されないようにするために言葉を変えた場合などがある。)であっても関係なく、いずれもを「方言」と言う。また、言葉は常に変化するものであり、時代と共に、また地域ごとに変化していくのは当たり前のことでもあるため、方言が生まれるというのは当たり前のことである。
時代と共に変化する以外の言葉の変化は、地理的な境界や政治的境界に応じて独自の発達を遂げたことが主な原因となる。意図的に言葉を変えた場合は別であるが、地域的に見ると、距離的に近い所の言葉の変化は小さく、遠くなるほど変化は大きくなる、という傾向がある。
世界的には、更に植民地時代の影響も方言には影響を与えている。例えば、かつての大英帝国の植民地であったインドで使われている英語と、イギリス本国の英語、さらにはアメリカ英語は細部に違いがある。これも地域に応じて言葉が独自の変化を遂げたためであり、自然発生した「方言」ということでは当たり前のことである。
方言は、ある1つの言語の変形であるため、その言語の話者にとっては全く意味不明になるものではない。(異なる言語の場合は、文法や語彙が似ていているものもあるが、その差よりもはるかに小さい範囲の変化である。)また、表記文字まで異なるというものではない。よって、方言は1つの言語に於いての下位区分になるものであって、別の言語と言うことにはならない。
方言はあくまでも1つの言語の仲で変化したものであるため、複数の方言を使うことが出来ても、それはその1つの言語を習得していることに変わらない。つまり、複数の方言を(例え変幻自在に)使えても、その人を複数の言語を使う人(=「マルチリンガル」)とはされない。
尚、日本の方言は、大別すると、本土方言と琉球方言の2つに分けられ、前者は、東日本、西日本、九州の3つに更に分類することが出来る。
英語では「Dialect」、ドイツ語では「Dialekt」、フランス語では「Dialecte」、イタリア語では「Dialetto」、スペイン語では「Dialecto」、中国語では「方言」という。
「津軽弁」:青森県津軽地方(青森県の西部)で話される日本語の方言のことである。言語学上は東北方言(北奥羽方言)に属している。
難解な方言として有名な方言であるが、これは発音が独自のものになっているためである。また、独特の言い回しがあることもあって、津軽弁を知らない人にとっては理解不能ということになる。(方言でここまで独特のものは珍しい。)そのため、津軽弁で語られるドラマなどでは、共通語の字幕が付くのが当たり前になっている。(方言で字幕が付くというのも珍しい。)
津軽弁が独自のものになった原因としては、アイヌ語が混じっているという特殊事情がある。(ほっヵいどうは別にして、アイヌ語が混じっている方言は殆ど無い。)そのため、語彙が異なっているため、まるで外国語を聴いているかのようなものになっている。→方言の成り立ちというのは複雑ということでもあって、面白い所でもある。
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