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LENE LOVICH『STATELESS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。世界的なディスコ・サウンドのブームの真っ直中の'70's終盤のイギリスで「ニューウェーブの女王」と呼ばれた彼女であるが、本アルバムはその彼女の記念すべきデビュー・アルバムである。(但し、彼女自身はアメリカ生まれである。)時代を先取りしたエレクトリック・サウンドで一世を風靡して、イギリスでは最高位39位を記録している。(チャート成績では翌年の2nd.アルバムの方が更に上位を記録している。)

収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、現在では4曲のボーナス・トラックが追加されて、アルバム・タイトルも「STATELESS PLUS」と変更されてリリースされている。(ジャケット写真も変更されている。)また、UK盤とUS盤では、収録曲は同じであるが、曲順に違いがある。(UK盤は以下に記すが、US盤は省略する。)また、「PLUS」はUKの曲順を元にして、後ろにボーナス・トラックという構成である。

UK盤のオリジナル盤の収録曲は以下の通りである。『Lucky Number』『Sleeping Beauty』『Home』『Too Tender (To Touch)』『Say When』『Tonight』『Writing On The Wall』『Telepathy』『Momentary Breakdown』『One In A Million』『I Think We're Alone Now』。

また、「PLUS」でのボーナス・トラックは以下の4曲である。『Be Stiff』『One Lonely Heart』『Big Bird』『I Think We're Alone Now(Japanese Version)』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1stルシングル(デビュー・シングルはアルバム未収録曲であるため、彼女自身の2枚目のシングルである。)が『I Think We're Alone Now』、続いて彼女のシングル曲の中で最大のヒットとなった『Lucky Number』(イギリスで最高位3位を記録している。)、そして『Say When』(イギリスで最高位19位を記録している。)である。

お薦め曲としては、シングル曲の『I Think We're Alone Now』『Lucky Number』『Say When』と、それ以外から『Sleeping Beauty』と『Momentary Breakdown』をピックアップしておく。

'70'sの電子楽器を使ったサウンドというと、テクノなどのように機械的で無機質なものというイメージがあるが、彼女のサウンドはそういうものではなくて、'80'sのエレポップに繋がるものである。(当然、当時は「エレポップ」という言葉は無かったですが...)但し、やはり'70'sということで技術水準からくる限界もあって、現在のエレポップと比べると陳腐化している所があるのも当然である。が、エネルギッシュな所もあって、'80'sサウンドがお好きな方であれば、特に何の抵抗もなく受け入れられるものである。それだけに、'80's以降の電子音楽を聴く方は、聴いておかれても宜しいかと...

 

Stateless Plus

Stateless Plus

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Ada
  • 発売日: 1995/08/22
  • メディア: CD


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