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LAMBRETTAS『BEAT BOYS IN THE JET AGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。'70's終盤から'80's初頭にかけて、イギリスでは'50'sから'60'sの「モッズ」がちょっとしたリバイバルのブームとなっていて、「モッズ・リバイバル」として持てはやされた時期があるが、彼らはその「モッズ・リバイバル」のバンドとして知られている存在である。世界的なムーブメントとまでは行かなかったが、UKでは大きなムーブメントとなって、音楽や映画が'50'sから'60'sの雰囲気に満ちたものが幾つか登場したが、彼らのサウンドは正にそういうものであった。本アルバムはイギリスでは最高位28位を記録するというまずまずのヒットとなって、彼らは「モッズ・リバイバル」を支える存在となっていた。(但し、彼らはそのブームが去ってしまうと解散している。)

収録曲は以下の全12曲である。『Da-a-ance』『Cortina MK II』『London Calling』『Poison Ivy』『Leap Before You Look』『Beat Boys In The Jet Age』『Another Day, Another Girl (Page 3)』『Living For Today』『Watch Out I'm Back』『Don't Push Me』『Runaround』『Face To Face』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングル(デビュー・シングルではない)が『Poison Ivy』であって、イギリスのシングル・チャートで最高位7位を記録するヒットとなった。続いてのシングル『Da-a-ance』は最高位12位を記録し、3RD.シングルは『Another Day, Another Girl (Page 3)』で、これは最高位45位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Poison Ivy』『Da-a-ance』『Another Day, Another Girl (Page 3)』の3曲と、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Beat Boys In The Jet Age』、そして『Leap Before You Look』をピックアップしておく。

「モッズ」と言うと、'50's後半から'60's前半に流行したものであり、それが20年ちょっとという時間を経て甦ったのだが、このようなリバイバルというのは音楽の世界では珍しいことではない。(多少の時間的ズレがあるものの、やはり'50'sのものであるロカビリーも'80'sにはやはりちょっとしたリバイバル・ブームがあった。)ファッションの世界も同様であるが、良いものはある程度の時間を経て甦るものである。ポップな要素に満ちたモッズが台頭してきたポップなサウンドと融け合い、新たな人気を得たということである。

それだけに、ここにあるサウンドは'50'sから'60'sを思わせるものであり、懐かしさと共に何処か暖まる所があるものであり、それが新鮮さを与えてくれている。往年のモッズとは完全に一致しているというものではないが、モッズ・ムーブメントを知っている方は当然として、それ以外の方にも楽しんで聴いてもらいたいアルバムである。

 

Beat Boys in the Jet Age

Beat Boys in the Jet Age

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Castle Music UK
  • 発売日: 1994/10/27
  • メディア: CD


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