ケータイ刑事銭形雷19話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第19話の「No.1ホストVS銭形雷 ~シャンパンタワー殺人事件」についての「裏ネタ編・増補」は今回限りです。で、この物語はこれを意識していると言うことから「夜王」について、被害者がこれを期にしていたということから「星占い」について、検証でこれが出てきたことから「方位磁石」について、これが犯行時に使われていることから「ポケットチーフ」について、そして「ハンカチ」について記します。尚、「ハンカチ」については「泪・30話(2nd.17話)[裏ネタ編]PART 5」で記したものをペースらして加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/5/7付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「夜王」:原作が倉科遼、作画が井上紀良の漫画作品であり、その漫画を原作とするドラマも製作された。漫画は2003年から2010年まで、7年間にわたる長期連載となり、ドラマは2005年にスペシャルがあり、2006年の第一四半期(1月~3月)に連続ドラマとして放送された。(今回の物語の本放送が2006/5/6ということで、少し前まで放送されていたということになる。)尚、主演は、スペシャル、連ドラいずれもが松岡昌宏であった。
物語は、北海道から上京してきた的場遼介が新宿・歌舞伎町のホストクラブ「ロミオ」を舞台として、ホストとして様々な対決をしていくというものである。(この作品を意識しているとはいうものの、パロディ度ということでは今一つ足りなかったですね。→主人公の「的場遼介」を「的場介介」にしているものの、それ以外のキャラクターに関しては、ネタとしてあまり使われていないため、設定上の面白さという点では今一つでした。)
「星占い」:西洋占星術の俗称である。またはそれを簡略化した「星座占い」のことである。(「西洋占星術」と「星座占い」とは同じものではなく、「星座占い」は簡略化したものである。)占う対象に関する諸天体をホロスコープに描き、それを占いという形で解釈するものである。
英語とフランス語では「Horoscope」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Horoskop」、イタリア語では「Oroscopo」、スペイン語では「Horóscopo」、中国語では「占星」という。
西洋占星術の歴史は古く、歴史的に最も古いのは紀元前4000年頃から行われていた「エジプト占星術」がある。しかしこれはナイル川の氾濫を知るためのものであって、現在の占星術とは完全に別物である。(天文学の祖と言った方が適当である。)現在の占星術の元になったものとしては、紀元前2000年頃のバビロニアで始まったものであり、その後、ペルシャ、インド、サラセン、中国などでも同様のものが起こっている。また、これらは天文学の祖になったものでもあって、天体観測を発展させていくことに繋がっている。
黄道を12に分割して得られた区画である「十二宮」を用いることを採用しているが、この「十二宮」をより簡易化して整理したものが「星座占い」である。(誕生日だけによって12のいずれかに分類されるため、誰でも簡単に占いを利用できると言うことで、急速に普及したものである。)
一時「へびつかい座」を加えた十三星座による占いが話題になったが、これは単に新機軸ということだけで定着しなかった。(→十二宮の歴史やいきさつを無視しているだけに、単に奇抜なものというだけでしかなく、定着しないのも当然である。)
「占い」ということで、良いことだけを信じるというのが一般的になっているが、のめり込みすぎないというのが宜しいかと...
「方位磁石」:地磁気を利用して方位を知るために用いられる道具である。「羅針盤」「方位磁針」「コンパス」などと呼ばれることもある。尚、地磁気の磁北(「北磁極」ということもある。ここにあるのは磁石のS極である)と磁南(「南磁極」ということもある。ここにあるのは磁石のN極である)は北緯/南緯90゜ではなくて少しずれた位置にあるため、正確に北を指すものではないが、概ねの方角を知るのには利用できるということで、古くから利用されているものである。→大航海時代には羅針盤が発明されたことによって迎えたと言うことも出来るため、「羅針盤」は「印刷」「火薬」と共にルネサンスの三大発明品として知られている。
原理は、磁石を自由に動くことが出来るようにして、その磁石のN極が地磁気の磁北(S極)に惹かれてそちらを向くてめ、方角が分かるというものである。
尚、磁北と磁南は、その地点で磁力線が地球に対して鉛直に出ている地点あるため、これに近づくと方位磁石の方角の誤差が大きくなる。また、このの2点は地球に対して対称ではないため、地球の中心部を通らない。更にこの2点は固定点ではなくて年々移動している。
ちなみに、現在の磁北極は北緯82度、西経114度付近に、磁南極は南緯63度、東経138度付近にあって、移動している。(このため、例えば方位磁石が北を指す方向が北ではなく、東、西、南というような場所が存在することになる。)
現在ではGPSによって方角を検出し多方が精度がよいため、制度が要求される場合は方位磁石は用いられないが、簡単な構造の方位磁石よりも大がかりな装置になるため、精度の点には目をつぶって「方位磁石」は現在でも広く利用されている。
英語では「Compass」、ドイツ語では「Kompass」、フランス語では「Boussole」、イタリア語では「Bussola」、スペイン語では「Brújula」、中国語では「方位磁針」または「指南針」と言う。
「ポケットチーフ」:上着(スーツ)の胸ポケットに装飾用として入れる飾り布のことである。尚、この言葉は和製英語であって英語では「Pocket Square」という。(ドイツ語では「Taschenquadrat」、フランス語では「Carré de Poche」、イタリア語では「Intaschi ad Angolo Retto」、スペイン語では「Bolsillo Honradamente」、中国語では「手帕」と言う。)
歴史は比較的浅く、これが広がったのは19世紀になって燕尾服などノカジュアルウェアが礼装に格上げされた解きから始まっている。(但し、当時のポケットチーフは「白」と決まっていた。)現在では、スーツの色に応じてポケットチーフも白地では無いもの、更には柄ものなども使われており、ネクタイとのコーディネートということも行われている。
現在の日本では、まだまだハンカチと同一視されているが、ハンカチではなくてあくまでも飾り布である。
「ハンカチ」:「ハンカチーフ(Handkerchief)」の略であって、これもある意味では和製英語である。(英語では「Handkerchief」と言わないと通じない。)小形で方形の布であって、手を拭いたり、汗を拭うのに使われるものであり、身だしなみを整えるための日常品である。また「ハンケチ」と呼ばれる場合もある。尚、日本では手を拭くのに広く使われるが、欧米では鼻をかむのに使われるのが一般的な使い方である。また、素材は綿、絹、麻などの吸水性に優れた織物素材が使われている。
起源は古く、紀元前3000年頃のエジプトで飾りが施された麻製の布が発掘されていて、高貴な人が身だしなみのために使用していたことが分かっている。そのため、道用の使い方が古くから行われていたと考えられている。(実用品と言うことでは、単に普通の布が利用されていた。)が、中世の貴族階級の間では、布に凝った装飾が行われていき、これが次第に装飾競争へと発展していった。そのため、この時代には実用品ではなくて装飾品といった方がよい豪華なものが生まれている。そんな中、フランスのルイ16世の王妃マリー・アントワネットが四角形の規格に統一させて、現在の形が定着することになった。(現在のハンカチの誕生である。)
日本では、手ぬぐいがこれと同じ用途で長い間使用されていたが、明治になって西洋の服(所謂洋服)が入って来た時に一緒に入って来て、その後、広く普及することになった。(ただ、欧米と違っているのは、「手ぬぐいの代替品」という感じで普及広がったため、鼻をかむのに使われることは少なく、手拭き、汗拭きというのが一般的である。→鼻をかむのはティッシュペーパーが一般的に使われる。)
英語では「Handkerchief」、ドイツ語では「Taschentuch」、フランス語では「Mouchoir」、イタリア語では「Fazzoletto」、スペイン語では「Panuelo」、中国語では「手帕」(「ポケットチーフ」と同じであって区別されていない...)と言う。また、「ハンカチ」をはじめ、「汗拭い(あせぬぐい)」「汗拭き」などは俳句の世界では全て夏の季語である。
星占いのしくみ 運勢の「いい」「悪い」はどうやって決まるのか (平凡社新書)
- 作者: 石井 ゆかり
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/11/14
- メディア: 新書
本格的アウトドアコンパス!オイル式 レンザティックコンパス(方位磁石) G-511 【方位磁石・コンパス】
- 出版社/メーカー: 株式会社クリアー光学
- メディア: おもちゃ&ホビー
男の服飾事典 (MEN’S CLUB BOOKS SUPER EDITION)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 婦人画報社
- 発売日: 1991/10
- メディア: 単行本
ozie ポケットチーフ ホワイト/無地〔00005050〕
- 出版社/メーカー:
- メディア: ウェア&シューズ
コメント 0