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LAURA BRANIGAN『HOLD ME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼女の4枚目のアルバムである。前作の大ヒットでブレイクしたということで、内容的にも大きく期待されたアルバムとなったのだが、結果的には期待外れということで、セールスも伸びず、チャート成績の方も苦戦することになってしまったアルバムである。(参加ミュージシャンが豪華であり、かつかなり多くのミュージシャンが集まっていると言うことで、豪華さだけではダメということを教えてくれることになったアルバムでもある。)チャート成績は、スウェーデンで7位、スイスで10位というようにTOP 10ヒットとなった国もあるが、イギリスでは最高位64位、本国アメリカでもBillboardで最高位71位ということで、いずれの国でも前作のチャート成績に遠く及ばなかった。

収録曲は以下の全10曲である。『Hold Me』『Maybe Tonight』『Foolish Lullaby』『Spanish Eddie』『Forever Young』『When I'm With You』『I Found Someone』『Sanctuary』『Tenderness』『When The Heat Hits The Streets』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Spanish Eddie』がBillboardで最高位40位に留まり、イギリスでは最高位87位というように伸びなかった。(アメリカ以外の国では、シングル・チャートにランクインしたのはこの曲だけであった。)2nd.シングルの『Hold Me』はアメリカで最高位82位を記録、3rd.シングルの『Maybe Tonight』はアメリカでもチャートインらず、4th.シングルの『I Found Someone』はアメリカで最高位90位を記録した。

お薦め曲としては、シングル・ヒットを記録している『Spanish Eddie』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Hold Me』、それ以外からは『When The Heat Hits The Streets』と、彼女がコンサート(アンコール)で必ず歌っていた曲である『Forever Young』をピックアップしておく。

前作(「SELF CONTROL」)が良すぎたということでもなく、本作が内容的に極端に劣るということでもないのだが、本作が伸び悩んだのは、既にヒット曲となるには欠かすことの出来ない存在になっていたMTVで殆ど取り上げられなかったことがある。(大ヒット・シングル『Self Control』がその内容から放送禁止になったことも影響している。(後に放送禁止は解除されている。))MTVで流れないとなると、セールスが伸びず、チャートでも苦戦するということで、豪華な参加ミュージシャンということだけでは太刀打ちできなかったということである。(MTVの登場前だと、参加ミュージシャンの顔ぶれが凄いということだけでもある程度セールスは伸びたものでした。)

内容的に特に劣るということはなく、パワフルで厚みがあり、声域の広い彼女のボーカルは活かされており、表現力、上手さにも磨きが掛かり、ボーカリストとしての大きな飛躍もあるだけに、実に残念なアルバムである。また、本アルバムは、'80'sのアルバムの中で再評価されるべきアルバムの一枚である。

 

Hold Me

Hold Me

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • メディア: CD

ホールド・ミー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
  • 発売日: 1991/06/10
  • メディア: CD

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