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「THE TAMARIND SEED」 [映画(洋画)]

表題の作品は1974年のアメリカ映画「夕映え」である。(日本での劇場公開は1976年10月であった。)先日(2010/12/15)亡くなったB・エドワーズ監督はコメディ作品を得意としていたが、本作は東西冷戦下に於けるソ連諜報員とイギリス外務省に勤める女との間のラブ・ストーリーである。(B・エドワーズ監督作品ということではちょっと変わった作品と言うことになる。)

作品データを記しておくと、時間は125分、監督と脚本はブレイク・エドワーズ、撮影はフレディ・ヤング、音楽はジョン・バリーである。そして出演は、ジュリー・アンドリュース、オマー・シャリフ、アンソニー・クエイル、シルヴィア・シムズ、オスカー・ホモルカ、ダニエル・オハーリヒー、デヴィッド・バロン、ブライアン・マーシャル、セリア・バナーマン、ロジャー・ダン、シャロン・デュース、たちである。

イギリス外務省に勤めるジュディス・ファーローという女性は、自動車事故で夫を失い、その後で知り合った航空隊のピーターソンとの恋に破れたと言うことで、心の傷を癒すために休暇を取ってカリブ海・バルバドス島の旅に来ていた。そしてフィオドル・スベルドロフというソ連KGBの副司令官と知り合う。彼は妻との間が上手くいっておらず、また最近では共産主義にも疑問を抱くようになっていた。で、積極的にジュディスに近づき、彼女も次第に彼に惹かれていった。この出会いは偶然のものであったが、イギリス外務省とソ連では、相手が相手であるだけに問題視していて、両国は密かに2人に尾行を付けた。そんなことになっているとは知らない2人は、島の博物館でタマリンドの種にまつわる伝説を知った。まもなく休暇を終えたジュディスはロンドンへ帰り、フォオドルはパリに戻ったが、騒ぎはより大きな者になっていた。ジュディスの元に情報部長のジャック・ローダーが訪ねてきて、フィオドルが彼女に近づくのは、イギリス外務省の秘密を入手するためと判断した。また、パリでもフィオドルはKGBからあらぬ疑いを持たれて監視されることになった。そして、暗号名「ブルー」というトップレベルの重要事項として、イギリス攻略作戦と逆スパイ活動に探りを入れることにした。イギリスは「ブルー」の内容を何としても知りたいとして動き始める。そんな中、フィオドルの友人を通して彼のみに危険が迫っていると知ったジュディスは、ピーターソンにフィオドルがブルーの秘密の実態を掴むから、彼を匿ってほしいと頼んだ。で、フィオドルハブルーの秘密ファイルを手に入れ、ジュディスと共にバルバドス島の海辺のバンガローに身を隠した。しかし、KGBはフィオドルの行方情報を手に入れ、襲撃してきた。で、ジュディスは負傷、フィオドルは即死、と発表された。火傷の治療で入院したジュディスの元に、情報部長が見舞いにやってきた。で、ある封筒を渡した。発表でフィオドルは死んだと聴かされたことで悲しみに暮れていたジュディスは、その封筒の中身が、あのタマリンドの種だったということで、フィオドルは生きていて、再会の日が来ることを約束するものということで、生きていく勇気を取り戻したのだった。

スパイものであるが、ラブ・ストーリーに柱を置いているため、アクションなどは殆ど無い。また、B・エドワーズ監督作品に見られるお洒落なコメディという要素もない。が、ラブ・ストーリーとしてとらえると、特に捻りがあるというものでもない。

男女の恋愛感情と、東西冷戦で対立している東西両陣営の違いを堪能するということでよろしいかと...

 

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