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「THIS ISLAND EARTH」 [映画(洋画)]

表題の作品は1954年のアメリカ映画「宇宙水爆戦」である。(日本での劇場公開は1955年の暮れであった。)レイモンド・F・ジョーンズの原作小説を脚色した作品であり、'50年代のSF映画の代表的な作品として知られている作品である。現在のCGを駆使したSF大作の映像と比べることは出来ないほど技術的な差はあるものの、半世紀以上前の1950年代ということを考えると、当時としては実に優れた映像を見せている。そのため、カルト的な人気のある作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は86分、原作はレイモンド・F・ジョーンズ、監督はジョセフ・M・ニューマン、脚本はフランクリン・コーエンとエドワード・G・オキャラハン、撮影はクリフォード・スタイン、音楽はジョセフ・ガーシェンソンである。そして出演は、フェイス・ドマーグ、レックス・リーズン、ジェフ・モロー、ラッセル・ジョンソン、ランス・フラー、ロバート・ニコルス、カール・リンド、レジス・パートン、たちである。

電子工学の博士として知られているカル博士はワシントンで行われた原子力平和利用会議に出席して研究所に帰ってきた。そんな博士に、エクセターという男から自分の研究室に来て欲しいという連絡を受ける。翌日、迎えに来た無人機に乗った博士がやった来たのはジョージア州の山中だった、そしてそこには彼が会ったことのある女博士のルース博士がいた。そしてエクセターに会い、研究室を与えられた。また、カル博士以外にもそこには世界中から科学者たちが集まっていた。実はエクセターは、地球人ではなく、他の遊星と交戦中の遊星メタルーナの人間であり、原子力を手に入れるために地球に派遣されていたのだった。で、メタルーナから帰還命令が出たということで、エクセターはカルとルースを無理矢理宇宙船に乗せて、メタルーナへ帰って行った。エクセターは2人に原子力を作れと命じるが、2人は拒否する。しかもメタルーナは敵国であるゼーゴンの猛烈な原水爆攻撃に晒され、星は崩壊してしまった。カルとルースは何とか地球に逃げようとするが、エクセターは2人と共に地球に逃げることを考えた。が、敵の攻撃を受け、重傷を負ってしまう。宇宙船は何とか地球に戻ってきたが、エクセターの命は風前の灯火だった。で、カルとルースを脱出させ、エクセターは宇宙船と共に運命を一緒にしたのだった。

物語としては今一つという所があるのだが、物語に登場する地下都市、ミュータント、宇宙船のデザインが優れていて、この部分は本作の見所でもある。また、'50年代作品らしいのがテクニカラーによる色彩感であって、これがSFらしい雰囲気を醸し出している。→SF映画がお好きな方であれば、物語よりも雰囲気や登場するもののデザインなどの方に注目しながら見るというのが良いでしょう。で、SFファンの間ではそれが高く評価されている。

物語に関しては、もう少し練って貰いたい所であるが、近年のリメイク・ブームに乗って、最新のCGを駆使して、デザイン的には本作のものをベースにして、新たな作品として生まれ変わって貰いたいと思う作品である。また、せめてDVDでのリリースだけでも実現して貰いたいところである。(SF映画ファンを自負する方は、本作を見ていないと「モグリ」と言われて当然という作品ですよ。)

 

↓ビデオです。(日本版/輸入版)

宇宙水爆戦 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: VHS

This Island Earth [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Universal Studios
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