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MODERN ROMANCE『TRICK OF THE LIGHT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼らの2nd.アルバムである。'80's初頭のポップなUKサウンドを聴かせるバンドとして、更にビジュアル面でも人気を得た彼らであるが、音楽的なヒットということでは大きくブレイクすることはなかったのだが、彼らの発表したアルバムの中でもっとも成績の良かったアルバムが本アルバムである。シングル曲も何曲かのヒットが生まれているということで、彼らの代表作である。尚、本アルバムはイギリスのチャートでは最高位53位を記録していて、オリジナル・アルバムでは唯一のチャートインを果たしている。(コンスピレーション・アルバムが本作よりも高い順位にチャートインしているので、キャリア・ハイではない。)

収録曲は以下の全10曲である。『High Life』『Don't Stop That Crazy Rhythm』『Best Years Of Our Lives (Album Version)』『Good Feelings』『Walking In The Rain』『Let's Go』『Cherry Pink And Apple Blossom White (New Version)』『After All This Time』『She's So Fine』『Leave Me On My Own』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。リリース順に、『Best Years Of Our Lives』(UKで最高位4位)、『High Life』(UKで最高位8位)、『Don't Stop That Crazy Rhythm』(UKで最高位14位)、『Walking In The Rain』(UKで最高位7位)、『Good Feelings』(UKで最高位97位)である。5曲全てがイギリスのチャートのTOP 100にチャートインしており、3曲までもがTOP 10にランクインしているということで、本アルバムは彼らの全盛期でもあった。

お薦め曲としては、彼らの最大のヒット曲である『Best Years Of Our Lives』と、ヒット・シングルの『High Life』『Don't Stop That Crazy Rhythm』『Walking In The Rain』というところ、更にシングル曲の『Good Feelings』、それ以外からは『Leave Me On My Own』をピックアップしておく。

'80's初頭のUK勢は、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波に乗り、ニューロマンティック派を中心としてビジュアル面の方が音楽よりも重視されてヒットを飛ばしたという音楽もあったのだが、流石にビジュアル的なことだけでは通用しなくなって来た時期に本アルバムが発表されるということになった。そのため、アメリカでは伸び悩むことになってしまったが、イギリスではヒットを記録したということで、'80'sのUKとUSの温度差について語る場合、彼らは名前が出てくることになっている。そう言う音楽的な所から外れた所で名前が出てくるというのはちょっと寂しいのだが、UKでのヒットは一発屋ではないだけに、もっと正当に評価されても良いグループである。(長続きせずに1985年に解散(2001年に再結成している。)してしまうのはまた別問題である。)

サウンドの方は'80's初頭のポップなものであるので、とても聴きやすいものである。(如何にも'80'sらしいものでもある。)'80'sサウンドがお好きな方であれば、特に拒否反応となることはまず無いものである。(逆に、典型的な'80'sサウンドであるため、彼らの個性が薄いのもまた事実である。)

'80'sサウンドがお好きな方であれば、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。(が、現在はベスト盤ならあるが、本アルバムはリリースがないということで、聴こうとするにはちょっと苦労しますが...)

 

↓ベスト盤ですが...

Platinum Collection

Platinum Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
  • 発売日: 2006/10/24
  • メディア: CD


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