MORY KANTE『AKWABA BEACH』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年に発表されたアルバムである。アフリカ・ギニア出身の彼は、コラハープの演奏家として知られているが、本アルバムは、そんな放った世界的にヒットを記録したアルバムであって、'80's後半のワールドミュージック・ブームが生んだヒット・アルバムと言っても良い。本アルバムは、米英では大きなヒットになっていないが、スイスで1位、(西)ドイツで13位、スウェーデンで43位を記録している。
収録曲は以下の全8曲である。『Yéké Yéké』『Deni』『Inch Allah』『Tama』『Africa 2000』『Dia』『Nanfoulen』『Akwaba Beach』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。彼の代表曲となった『Yéké Yéké』は、オランダで1位、(西)ドイツ、スイスでは2位、フランスで5位、オーストリアで10位、スウェーデンで12位、イギリスで25位を記録するヒットとなった。また、『Tama』は(西)ドイツで44位を記録している。
お薦め曲は、彼の代表曲となった『Yéké Yéké』と、シングル曲の『Tama』、そして『Africa 2000』『Nanfoulen』、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Akwaba Beach』をピックアップしておく。
'80's終盤のワールド・ミュージックのブームは、世界各国の音楽を広く世界に知らしめることになったというのは良いことであったのだが、逆に、余りにも数多くの(異なる)音楽が紹介されるようになったため、極一部の特定の音楽を除いては紹介されただけで通り過ぎてしまっただけになったのは残念な所であった。彼の音楽は、日本では紹介されただけでなくてCMソングにも使用されることになったということで、一時的にはよく耳にしたのだが、ブームの終演と共に忘れられてしまったのは残念な所である。
確かに、ワールド・ミュージックのブームの時にヒットしたサウンドであり、'80'sのワールド・ミュージックの一つということになるので、彼のサウンドも'80'sサウンドと言うことが出来るが、それだけにするのには余りにも勿体無いサウンドである。腰を下ろしてじっくりと聴きましょう!!
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