MICK JAGGER『SHE'S THE BOSS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。言うまでも無くかれはTHE ROLLING STONESのボーカリストとして'60'sから活躍していて世界的に知られているが、キャリアも20年を超えて、本格的にソロとして活動を開始した。(よって、それまでにも何度か出ていたが、「ストーンズ解散」という話が派手に流れたものでした。)で、ソロとしてもまずまずのヒットとなった。(或る部分は名前で売れるということでもありますが...)で、本アルバムはイギリスでは最高位6位、アメリカではBillboardで最高位13位を記録して、1985年の年間アルバム・チャートでは80位にランクインしている。
収録曲は以下の全9曲である。『Lonely At The Top』『1/2 A Loaf』『Running Out Of Luck』『Turn The Girl Loose』『Hard Woman』『Just Another Night』『Lucky In Love』『Secrets』『She's The Boss』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。アルバムに先駆けて先行リリースされた1st.シングルの『Just Another Night』はイギリスで32位、アメリカで12位を記録するヒットとなって、ソロとしても存在感があるところを見せた。が、2nd.シングルの『Lonely At The Top』はアメリカのメインストリーム・ロックチャートに9位を記録したでけで、3rd.シングルの『Lucky In Love』はアメリカで38位を記録しただけであった。
お薦め曲は、シングル曲の『Just Another Night』『Lonely At The Top』『Lucky In Love』、それ以外からはアルバム・タイトル・ナンバーでもある『She's The Boss』をピックアップしておく。
本作のあと、彼はソロ活動に本腰を入れることになり、それこそ「ストーンズ解散」という話がいよいよ現実化する思われ、実質的に活動停止状態となった。が、1989年に復活したということで、それはそれで良かったということになった。本アルバムが全英や全米で1位を獲得するようなビッグ・ヒットになっていたら、果たしてどうなったか?と考えたりしてしまう。(それを考えると、それなりのヒットであったのが良かったのかも、と言う考えも出来る。)が、中途半端なアルバムではないのは言うまでも無い。
本アルバムは、ストーンズが活動を停止した時期('82年から'89年)に生まれたアルバムであるだけに、どうしてもストーンズの歴史と重ねてしまうため、彼のソロということが忘れ気味になってしまうところである。が、ロック・アルバムとしては内容的に悪くないアルバムであるだけに、一度はじっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。
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