SSブログ

「THE THIEF WHO CAME TO DINNER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年のアメリカ映画「おかしなおかしな大泥棒」である。(日本での劇場公開は1973年4月であった。)犯罪コメディ映画であるが、監督としてデビューする前のW・ヒル監督が脚本を担当しているという所に注目すべき作品であり、後の彼の作品群とはジャンルが違っている、というところが面白いところである。

作品データを記しておくと、時間は105分、原作はテレンス・L・スミス、製作と監督はバッド・ヨーキン、脚本はウォルター・ヒル、撮影はフィリップ・H・ラスロップ、音楽はヘンリー・マンシーニである。そして出演は、ライアン・オニール、ジャクリーン・ビセット、ウォーレン・オーツ、ジル・クレイバーグ、チャールズ・シオッフィ、ネッド・ビーティ、オースティン・ペンドルトン、グレゴリー・シエラ、マイケル・マーフィ、ジョン・ヒラーマン、アラン・オッペンハイマー、たちである。

コンピューターが発達したことで、人員整理を行う企業。ウェブスター・マッキーはヒューストンにあるコンピューター・センターに勤めていたが、人員整理のためにクビを切られた1人であった。そんな彼は、何を思ったのか、泥棒になる決心をして、独学で泥棒として必要な技術を学ぶ。そして、盗品を買い取る男を見つけ出すと、早速仕事に取り組んだ。彼が目を付けたのは。実業家のヘンダリングの家であり、いとも簡単に彼は忍び込み、宝石を手に入れ、更にヘンダリングの弱みまで掴んだ。更に盗んだ場所にチェスの駒を置いて帰るという余裕まで見せていた。で、ウェブスターはヘンダリングを脅して。高価な宝石の持主たちを紹介させた。更に、元社交界の名花・ローラと知り合い、2人で協力して仕事をすることにした。2人で組んだ仕事は全てが上手くいき、ターゲットを次々と手に入れていく。そして世の中からは「チェス泥棒」と呼ばれるようになった。当然、そうなると、警察や保険会社の方も活発に動いてくる。そして、保険会社の調査員・デイブがウェブスターとローラがチェス泥棒ではないかという所までたっするが、証拠が無く、逆にウェブスターとの間で友情が芽生えるようになる。ウェブスターは次のターゲットとして、自然博物館に展示されている350カラットのモキノー・ダイヤを狙うことにした。準備を整え、万全の計画を立て、いよいよ実行に移した。で、ダイヤは手に入れたが、博物館の警備員に肩を撃たれ、館内に閉じ込められてしまった。何とかしてシャッターを破って脱出し、湖からローラの操縦する水上飛行機で脱出し、予定通りの仕事を終えた。翌朝、デイブは、ウェブスターが肩を撃たれていることから2人が犯人と確信を持って訪ねてきた。が、ウェブスターはいつもの用にトレーニングをしていた。で、デイブは何も言えず退散する敷かなかった。しかし、ウェブスターはやせ我慢をしていて、デイブが去ると、傷みから倒れてしまった。傷を癒したウェブスターは、再び犯行を計画する。今度は金と銀のチェス・セットだった。で、その夜、奪うために押し入ったが、そこにはデイブが待ち構えていた。しかしデイブはウェブスターを捕まえることはせず、ウェブタスーは金と銀のチェス・セットをまんまと奪っていった。実はデイヴは、保険会社をクビになり、ウェブスターのような人生を過ごすことにしたのだった。

コメディ作品だからと許せるということになるのだが、泥棒として入った先々で、もう少し苦労して盗みに成功した方がよいと思ってしまう。というのは、余りにも上手く行きすぎているだけに、どう考えても「?」となってしまう。また、天罰的な結びになっていないのはコメディ作品だからこそ許せると言って良い。また、犯罪が成功する痛快さという点ではコメディ作品ならではであるが、出来ればもう少しブラック度が高い方が良かったように感じられる。

が、笑って楽しむ「娯楽作品」ということであれば、こういう作品もがあっても悪くないところである。ただ、DVD化されていないというように、扱いの方は余り良くないですが...(ちなみに、LDではかつてリリースされていた作品である。)

 

↓ビデオです。(日本版と輸入版)

おかしなおかしな大泥棒 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: VHS

Thief Who Came to Dinner [VHS] [Import]

Thief Who Came to Dinner [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Warner Home Video
  • メディア: VHS

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。