SSブログ

NORTHERN PIKES『SNOW IN JUNE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼らの(メジャー)3枚目のアルバムであり、最もセールスの良かったアルバムである。(と言っても、その規模は小さかったですが...)彼らはカナダ出身のハード系バンドであるが、'80'sには今一つ芽が出ずにいたが、'90'sの声を聞いて発表した本作がようやくということになった。(カナダではそれなりのヒットをしたものの、アメリカでは多少という程度でしたが...)尚、彼らは本アルバムの後、2枚のアルバムを発表し、1993年に一旦解散し、1999年に再結成して現在に至っている。

収録曲は以下の全13曲である。『Dream Away』『Love These Hands』『Kiss Me You Fool』『She Ain't Pretty』『Tomorrow Never Comes』『Shadow Of Doubt』『Shotgun Morning』『Isn't It Lovely』『Unimportant』『Am I In Your Way』『Girl With A Problem』『Green Fields』『Snow In June』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『She Ain't Pretty』がカナダで最高位6位、アメリカではBillboardで最高位86位を記録するヒットとなった。(結局、このチャート成績が彼らのキャリア・ハイとなり、アメリカでは唯一のBillboardへのランクイン曲になった。)2nd.シングル以降は全てカナダのみのチャートインで、2nd.の『Girl With A Problem』は最高位8位、3rd.シングルの『Kiss Me You Fool』は最高位12位、4th.シングルの『Dream Away』は最高位47位を記録している。

お薦め曲としては、彼らの代表曲である『She Ain't Pretty』と、シングル曲の『Girl With A Problem』と『Kiss Me You Fool』、それ以外からは『Love These Hands』『Tomorrow Never Comes』『Am I In Your Way』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーの『Snow In June』をピックアップしておく。

カナダ出身のハードロック・バンドは、'80'sにいくつかのバンドが世界的にブレイクしていることもあって、フォロワーが結構多くいる。彼らもそういうバンドの一つであるが、ポップな要素も持ち合わせているため、サウンドはとても聴きやすいものである。(ギンギンギラギラというものではない。)分類上はオルタナとされることもある彼らであるが、彼らは「'80'sの主流から外れたロックとしての『オルタナ』」という、このジャンルが生まれた本来の意味でのオルタナ・バンドということになる。→'80'sではメジャー・デビューしているもののセールス的に伸びなかった「非主流のロック・バンド」であり、'90'sの声を聞いて、オルタナのブームに乗ってそこそこのヒットを記録しているということで、これぞ「オルタナ」という教科書に載ることが出来るキャリアを持っているバンドと言うことが出来る。

言葉上、まさに一般的に言われているオルタナ・バンドのキャリアを持っている彼らであるだけに、ここは耳を傾けておくのも良いでしょう。また、ブームに乗ってとはいうものの、それなりのヒットを記録しており、再結成して活動を続けていると言うことは、世界を制覇したようなメジャー・バンドには及ばないものの、十分な音楽的なセンスを持っていることは証明されているので、彼らのサウンドを聴いても時間の無駄になるということはないだけのクオリティはある。

一応、'80'sと'90'sにまたがって音楽史の教科書通りという軌跡を残したバンドのサウンドを聴いてみるのもまた面白い所でもありますよ。

 

Snow in June

Snow in June

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Scotti Bros.
  • 発売日: 1991/07/23
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。