「THE THIEF OF BAGDAD」(1924) [映画(洋画)]
表題の作品は1924年の映画「バグダッドの盗賊」である。(表題に製作年の数字を付けているのは、同名タイトルで何度か映画化されているためである。)「アラビアン・ナイト」の物語は余りにも有名であって、これまでにも何度か映画化されている。本作はサイレント時代の作品であるが、D・W・グリフィス監督作品で修業をしたR・ウォルシュ監督が注目されることになった作品でもあり、サイレント時代の名作として知られている作品でもある。
作品データを記しておくと、時間は139分、白黒/サイレント作品である。原作はエルトン・トーマス、監督はラオール・ウォルシュ、脚本はロッタ・ウッズ、撮影はリチャード・ホーラン、P・H・ホイットマン、ケネス・マクリーンの3人である。そして出演は、ダグラス・フェアバンクス、ジュランヌ・ジョンストン、メイ・ウォング、上山草人、南部邦彦、アンナ・メイ・ウォン、ブランドン・ハースト、スニッツ・エドワーズ、チャールズ・ベッハー、ウィンター・ブラッサム、エタ・リー、ハートマン定吉、ノーブル・ジョンソン、チャールズ・スティーヴンス、サム・ベイカー、たちである。
物語は、有名な「アラビアン・ナイト」の物語であり、当時は人気の頂点にいたD・フェアバンクスが持ち味を発揮した作品として仕上がっている。
制作から80年以上の歳月が流れていて、サイレント映画であるだけに、技術的な所は完全に別世界という映画になっているが、作り手の創意工夫や出来る範囲での精一杯の工夫によって、見所満点の作品に仕上がっている。また、サイレント作品であること、白黒作品であるということは特に苦になることはない。こういうサイレント時代の名作は、やはり見ておきたい所である。
物語は、バグダッドの都の美しい姫の婿になろうと、諸国から3人の王子たちがやってくる。姫は武子候補の王子たちに一番珍しい宝物を持ってきた人を婿にすると言い、王子たちの冒険が始まり、冒険活劇が繰り広げられる。姫の婿になるのは果たして???
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