OINGO BOINGO『DEAD MAN'S PARTY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼ら4枚目のアルバムである。ロス出身のニューウェーブ・バンドである彼らであるが、商業路線とは一線を画した展開を進めていったバンドとしても知られている。そのため、チャート成績やセールスは伸びていないのだが、内容的にはしっかりしたものである。尚、サウンドの方はバラエティに富んだ内容であり、ある意味では'80'sサウンド以上に'80'sらしいものとなっている。また、本アルバムは、彼らの発表したアルバムの中では最もセールスの良かったアルバムでもある。(チャート成績ではキャリア・ハイではない。)ちなみに、Billboardのアルバム・チャートでは最高位98位を記録しているが、初めてBillboardにランクインしたアルバムでもある。
収録曲は以下の全9曲である。『Just Another Day』『Dead Man's Party』『Heard Somebody Cry』『No One Lives Forever』『Stay』『Fool's Paradise』『Help Me』『Same Man I Was Before』『Weird Science』。
この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルの『Weird Science』はBillboardで最高位45位を記録しているが、これが初めてのチャートイン曲となり、同時にキャリア・ハイとなっている。2nd.シングルの『Just Another Day』は同チャートで最高位85位を記録した。また、3rd.シングルは『Stay』であった。→彼らの場合は、シングル・チャートにランクインしても「それがどうした?」という所があるのもまた事実ですけど...
お薦め曲としては、シングル曲でもある『Weird Science』と『Just Another Day』、更に『Heard Somebody Cry』『Fool's Paradise』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Dead Man's Party』をピックアップしておく。
本アルバムの内容は実にバラエティに富んでいるため、雰囲気としてはベスト・アルバムの様な雰囲気もある。(が、ベスト盤ではない。)が、これは別の言葉で言うと、統一感が無く、ただ曲を詰め込んだだけという悪い言い方も出来る。
キャッチーで当時の流行に乗った曲がある一方で、勢いだけの曲、ちょっと暗くなってしまう曲などがあるだけに、余りにもその差が大きいところをどう評価するかで本アルバムの評価が変わることになるが、音楽的なものとしては悪くないということだけは揺るがない所である。→統一感が欲しいという方にはカス・アルバム、バラエティ性を重視する方には優秀アルバムということになる。
本アルバムがあなたにとってどちらになるのかは、聴いて判断して貰えばよいことあり、一度は聴いておくべきアルバムである。
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