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ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK『ORGANISATION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの2nd.アルバムである。同年のデビュー・アルバムがイギリスではそれなりのヒットと言うこともあって、勢いのまま発表した所もあるのだが、デビュー・アルバムを上回るセールスを記録して、イギリスでは最高位6位を記録するビッグ・ヒットになった。(アメリカではまだである。)

オリジナル盤の収録曲は全9曲であったが、1981年の再発(LPです。)された時にはオリジナル盤から3曲が削られて異なる5曲が追加され。更に曲順も変更されている。また、2003年にリマスターされたものでは、オリジナル盤の曲順に戻した上で6曲のボーナス・トラックが追加されて全15曲の収録となった。

オリジナル盤の収録曲は以下の全9曲である。『Enola Gay』『2nd Thought』『VCL XI』『Motion And Heart』『Statues』『The Misunderstanding』『The More I See You』『Promise』『Stanlow』。また、2003年のリマスターされたもののボーナス・トラックは以下の6曲である。『Annex』『Introduting Radios』『Distance Fades Between Us』『Progress』『Once When I Was Six』『Electricity (Dindisc 1980 Version)』。

尚、1981年の再発盤では『VCL XI』『The More I See You』『Promise』が削除されて、『Bunker Soldiers』『Almost』『Electricity』『Julia's Song』『Messages』が追加されている。

本アルバムからのシングル曲は1曲のみである。『Enola Gay』がシングル・カットされているが、この曲がデビュー・アルバムからの4曲のシングル以上の大きなヒットとなり、イギリスで最高位8位、アイルランドで最高位14位を記録していて、ブレイクすることになった。

お薦め曲は、彼らの出世作となったシングルの『Enola Gay』、それ以外からは『2nd Thought』『Motion And Heart』『The Misunderstanding』をピックアップしておく。('80年のオリジナル盤収録曲からのチョイスである。)

アメリカでは'80's中盤以降にならないと彼らはブレイクしないのだが、本国イギリスではデビュー時からヒットを飛ばしていた。また、'70'sのドイツ・テクノの影響を強く受けていることもあって、日本でも比較的早い時期から知られる存在であった。本アルバムのサウンドはテクノ路線を行くものであって、アメリカでブレイクしてからの彼らのサウンドとは大きく異なっている。が、当時はテクノの影響が色濃かったこと、及びシンセサイザーを使ったポップなサウンドの創生期でもあり、様々な実験的な試みが派手に行われていた時期でもある。それだけに、実に面白いサウンドを聴くことが出来るのもまた事実である。

また、完成度と言うことでも、シンセの技術的な発展があるため、現在ではここにあるサウンドは陳腐化しているものという印象を受けてしまうこともあるが、当時の技術水準の中では様々な工夫を取り入れられている。そしてそれが後に「エレポップ」と呼ばれることになるシンセサイザーを使ったサウンドの発展に繋がっている。そのことを考えると、「エレポップ」の創生期を知る上では貴重な作品の一つということになる。

「エレポップ」は'80'sサウンドを代表する一つでもあるだけに、その創生期のサウンドを知るということも一つの勉強になる。ということで、'80'sのエレポップ・ファンは「聴いておくべし」アルバムである。

 

Organisation

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Records Us
  • 発売日: 2003/02/20
  • メディア: CD


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