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神話戦士ギガゼウス [特撮]

はっきり言って、これは失敗作でした。B級作品であろうと思っていたが、B級にも及ばず、C級、いや、それよりも酷いD級作品でした。こういう場合、無視してしまっても良いのだが、こういう酷い作品があったということの記録のために、あえてボロクソに記すことにします。

本作は関西テレビのみの放送ということで、ここのところは深夜枠でありながら関西のみの放送というドラマではちょっと面白いB級作品がある。関テレの放送作品では「NEXT」があり、MBSの「古代少女ドグちゃん」「ありえない」「アザミ嬢のララバイ」も元々は関西ローカル枠である。(MBSの作品群は一部地域でも放送されていて、「MM-9」になるとBSでも放送されている。)それらの作品は、派手さという所も少なく、B級作品と言って良いのだが、マニアックな所のある作品であり、見方を変えるとなかなか面白い作品である。ということで、今回の関テレにも(B級作品として)期待したのだが、この作品は完全に外されました。

はっきり言って「B級作品」ではなく、「C級作品」を越えた「D級作品」でした。関テレで放送された「NEXT」はB級作品でありながらも、それなりの工夫があって、その面白さはBS-i時代のBS-i製作30分ドラマの前後編といった物語になっていた。しかし本作は、時間が1時間枠(本編は48分でした。)になっているという違いはあるが、内容はボロボロで、素人が作った作品と言った乗ノリであり、BS-TBSに社名を変更したあとのBS-TBSドラマと言ったら分かりやすいのではないですかね。という甚だしいレベル低下があって、見ていて痛々しかったですね。

8年前に封印したはずの敵が復活したということで、ゼウス隊が活動を再開するが、8年の間にメンバーも大きく変わり、隊長1人になっていた。長官は新たにメンバーを募集して、4人の新隊員と2人の呼びメンバーが集った。新人たちは研修を受け、ギガゼウスに変身できるようになった。で、敵の怪人と戦うことになる。

簡単なストーリーは以上のような所であり、最終的には新隊員の中の1人が命を賭けて敵を倒した、ということで終わる。が、ストーリー的には余りにも見るところがなく、隊員それぞれのキャラクターも設定を生かしきれていなかった。

ヒーロー作品ということのアイデアとしては、中小民間企業に過ぎないゼウス技研の社員が変身する、というところ、更にローテーションを組んで変身するというアイデアは面白いのだが、アイデアだけであって、ヒーローの造形や敵の造形が余りにもお粗末だったので、全てが吹き飛んでしまった。

兎に角、敵はデパートの屋上で行われるヒーローショーに登場する怪人にも劣る出来で、学芸会レベルであり、ヒーローの方はプロレスの(脇役に過ぎない)覆面レスラーにしか見えない。全くオーラが無く、全体的に見ても素人レベルの作品でしかなかった。(ZENピクチャーズの作品の方がはるかに良くできている、というレベルである。)

キャラクターとしては、隊長の余りにも暑苦しいところで、オーバー・アクションでの台詞の言い回しをする超熱血おバカ・キャラというのは、上手くすれば面白いのだが、造形の酷さの前に完全に空回りしていただけでした。

深夜の放送だったので、録画しておいて、それを再生するという形で見たのだが、最初の10分で、作品全体に漂うD級作品の雰囲気に耐えられず、(1.5倍速の)早見再生で時間を節約して見たが、時間を無駄にしたというだけでした。筆者はB級作品のノリは結構好きなところもあるのだが、本作のようなD級になると流石に耐えられなくなる。これが劇場公開された映画であって、劇場で見ていたとしても、ここまで酷いと長くても15分で帰ってしまいます。(そもそも、金を取ってみせる作品ではない、ということである。)

尚、途中で地震速報のテロップが出たのだが、普通はそうなると、再放送をしてくれないか、ということに考えが移るのだが、本作では全く迷うこと無くHDDから消去することを選びました。

 

↓同じ関テレ・オンリーの放送でも、これは当たり外れがあるものの、良い所もあったのですが...

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