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PETER GABRIEL『PETER GABRIEL(1980)』(3: MELT) [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼の3枚目のソロ・アルバムである。彼のソロ・アルバムは、4枚目まではタイトルが付けられておらず、セルフ・タイトルとなっていることから「1」「2」「3」「4」と呼ばれている。(同時に副題もある。)本アルバムは「3」または「MELT」と呼ばれていることから区別するためにそちらも記しておきました。尚、本アルバムは彼の初めての全英No.1となったアルバムである。(5枚目の「SO」も全英No.1を獲得している。)尚、アメリカではBillboardで最高位22位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Intruder』『No Self Control』『Start』『I Don't Remember』『Family Snapshot』『And Through The Wire』『Games Without Frontiers』『Not One Of Us』『Lead A Normal Life』『Biko』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Games Without Frontiers』はイギリスで最高位4位を記録する大ヒットになったが、アメリカではBillboardで最高位48位に留まっている。2nd.シングルの『No Self Control』はイギリスで33位、3rd.シングルの『Biko』はイギリスで38位を記録している。(アメリカではチャートインせずだった。)そして4th.シングルの『I Don't Remember』はイギリスでもチャートンしなかった。

お薦め曲は、イギリスで大ヒットを記録した『Games Without Frontiers』、同じくシングル・ヒットを記録している『No Self Control』、ヒットはしなかったもののシングル曲の『I Don't Remember』、それ以外からは『Start』『Not One Of Us』『Biko』をピックアップしておく。

'70's前半のGENESISでのサウンドとは大きく変わり、かなり実験的な試みも行われているアルバムである。特に本アルバムではアフリカン・リズムを取り入れている所が注目点でもある。(『Biko』は必聴である。)

アメリカでは今一つで苦戦したものの、それは余りにも本アルバムのサウンドが先に進み過ぎていたためである。実際、シンセサイザーを取り入れたサウンドは'80'sに隆盛を極めることになり、ワールド・ミュージックの要素(本アルバムではアフリカン・テイストということになる。)は'80's終盤に大きなムーブメントになって'90'sに繋がっていくのですから...→新しいものを受け入れるということではイギリスの方が高いですし...

本アルバムの発表は1980年年であり、既に30年以上昔と言うことになるが、全く色褪せることはないものであり、同時に本アルバムが'80年に発表されていることに驚きを感じることにもなる。(何せ、'80's初頭ではなく、'80's初頭ではなく、中盤から後半のサウンドである。)それだけに、是か非でも聴いておきたいアルバムである。尚、イギリスでは大ヒットを記録しているが、アメリカでは苦戦していてチャート成績が伸び悩んでいるが、こういうアルバムを「隠れた名盤」と言うのである。特に、本アルバムは英米で明暗が出ているだけに、「隠れた名盤」ということを忘れられる傾向があるのだが、紛れもない名盤である。

 

Peter Gabriel 3: Melt

Peter Gabriel 3: Melt

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Real World Prod. Ltd
  • 発売日: 2010/09/28
  • メディア: CD


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