QUEEN『A DAY AT THE RACES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1976年12月に発表された彼らの5枚目のアルバムである。前作「オペラ座の夜」から続けて発表された壮大なロック・オペラとしてのアルバムである。(前作にかなり似ていることから「双子のアルバム」と呼ばれているのはファンであれば常識ですね。)その名作中の名盤が先日、「DELUXE EDITION」として2枚組になってリリースされた。何せ、本アルバムは'70'sのQUEENスタイルであるロック・オペラを具現化した最後のアルバムであり、また、日本では彼らのアルバムで唯一のオリコン1位を獲得したアルバムでもある。世界的にもヒットを記録して、1位を獲得したのは本国イギリス、日本、オランダであり、ノルウェーでは3位、アメリカでは5位、豪州、オーストリア、スウェーデンでは8位を記録している。
オリジナル盤の収録曲は以下の全10曲である。『Tie Your Mother Down』『You Take My Breath Away』『Long Away』『The Millionaire Waltz』『You And I』『Somebody To Love』『White Man』『Good Old-Fashioned Lover Boy』『Drowse』『Teo Torriatte (Let Us Cling Together)』。また、1991年に再発されたときには以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。『Tie Your Mother Down (1991 Bonus Remix By Matt Wallace)』『Somebody to Love (1991 Bonus Remix By Randy Badazz)』。
更に、2011年3月にリリースされた「DELUXE EDITION」は2枚組となり、DISC 1はオリジナルの全10曲になっているが、ボーナス・ディスクとしてDISC 2に以下の5曲が収録されている。『Tie Your Mother Down [Backing Track Mix 2011]』『Somebody To Love [Live At Milton Keynes, June 1982]』『You Take My Breath Away [Live In Hyde Park, September 1976]』『Good Old-Fashioned Lover Boy [Top Of The Pops July 1977]』『Teo Torriatte (Let Us Cling Together) [HD Mix]』。
この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。1st.シングルの『Somebody To Love』は彼らの代表曲の一つとしてお馴染みの曲であり、イギリスで2位、オランダでは1位、アイルランドでは6位、アメリカでは13位を記録している。2nd.シングルの『Tie Your Mother Down』はイギリスで31位、アメリカで49位、オランダで14位を記録している。3rd.シングルの『Teo Torriatte (Let Us Cling Together)』はチャートインせず、4th.シングルの『Good Old-Fashioned Lover Boy』はイギリスで17位を記録、5th.シングルの『Long Away』はチャートインしていない。
お薦め曲は、ヒットを記録している『Somebody To Love』『Tie Your Mother Down』『Good Old-Fashioned Lover Boy』は当然過ぎる所であるが、ピックアップしておかない訳にはいきません。それ以外からは、『Long Away』と『The Millionaire Waltz』をピックアップしておくが、早い話、「全曲」ということにして、じっくりと聴きたいアルバムであるのは言うまでもない。
本アルバムは、初期のQUEENの集大成というアルバムであって、次作からはサウンドが変わっていくことになる。一つのスタイルの完結編というアルバムでもあるだけに、じっくりと聴いておきたい所である。それにしても、今年の暮れで発表から35年になるが、全く色褪せることのないサウンドは、やはり凄い所ですね。
Day at the Races (Deluxe Edition)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Island UK
- 発売日: 2011/03/15
- メディア: CD
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