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「LA VERGINE DI NORIMBERGA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1963年のイタリア映画「顔のない殺人鬼」である。日本での劇場公開は1964年7月であった。尚、アメリカではタイトルがしばしば変更されていて、最初は「HORROR CASTLE」であったが、「THE VIRGIN OF NUREMBERG」となり、現在では「TERROR CASTLE」となっている。また、イギリスでは「THE CASTLE OF TERROR」というタイトルになっている。イタリア映画ではB級作品が多いのもまた事実であるが、本作はショッキング・ホラーの名作と呼ばれている作品である。

作品データを記しておくと、時間は84分、原作はフランク・ボガート、監督はアンソニー・ドーソン、脚本はアンソニー・ドーソン、ガスタード・グリーン、エドモン・T・グレヴィルの3人、撮影はリチャード・パルトン、音楽はリズ・オルトラーニである。そして出演は、ロッサナ・ポデスタ、ジョルジュ・リヴィエール、クリストファー・リー、ジム・ドーレン、パトリック・ウォルトン、ルシール・サン・シモン、キャロル・ウインザー、たちである。

名門の貴族のマックスはアメリカ人のメアリーと結婚し、ニュールンベルグにある広大な城を彼女に見せるために帰って来た。その城には、かつて拷問が行われていた洞窟があり、そこにはナチの人体実験によって醜い顔になった男が殺人鬼として潜んでいた。メアリーはそこでマックスと屋敷の考古館・管理人エリックが女の死体を運ぶ姿を見たり、死刑執行人の姿をした男が飢えたネズミを使って女の顔を喰わせるという拷問を行っている所を目撃した。このことをマックスに問い糾そうとしたメアリーだったが、女中が殺されたという報告を聞いたことから、全員がこの城から逃げることを決めた。そんな中、マックスは死刑執行人に牢の中に閉じ込められてしまう。メアリーたちは城を出ようとするが、扉が開かず、女中が白やメイドが殺され、メアリーに死刑執行人が迫ってくる。そしてメアリーは死刑執行人の顔を見ると、気を失ってしまった。その顔はノッペラボウのような顔つきであった。そんな頃、城壁から外に落ちたエリックがFBIに助け出され、この城の秘密を教えられた。ナチでヒトラーの全盛期に、ヒトラー暗殺計画が実行されようとしたが、それに失敗し、首謀者た捕らえられて人体実験の実験台にされたのだった。しかも、その首謀者というのはマックスの父だった。マックスとエリックは父を何とか庇おうとしていたのだった。そんな所でFBIがメアリー、そしてマックスを助け出した。死刑執行人は火を放ったがその中で死んでしまったのだった。

現代の物語であるが、古城が独特の雰囲気を持っていて、ゴシック・ホラーの様な雰囲気を漂わせている。物語としては十分面白く、恐怖を感じられるが、FBIによってことが解決してしまうというのが今一つと言ったところである。やはりこういう作品は、主人公かヒロインが活躍して貰いたい所である。が、ハリウッド映画とは異なった展開を楽しめると言うことで、これはこれで宜しいかと...

 

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