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THE WANDERERS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1979年のアメリカ映画「ワンダラーズ」である。日本での劇場公開は1979年12月であった。物語の舞台が1963年のニューヨークということで、'60's初頭のサウンドをたっぷりと聴くことの出来る作品である。そのため、音楽的なことで評価の高い作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は113分、原作はリチャード・プライス、監督はフィリップ・カウフマン、脚本はフィリップ・カウフマンとローズ・カウフマンの2人、撮影はマイケル・チャップマンである。そして出演は、ケン・ウォール、ジョン・フリードリック、カレン・アレン、トニー・カレム、アラン・ローゼンバーグ、オリンピア・デュカキス、リンダ・マンズ、ウェイン・ナイト、ブルース・ノジック、ジム・ヤングス、トニー・ガニオス、たちである。

時は1963年、ニューヨークのブロンクス。死の町は人種のるつぼとなっていて、それぞれの人種ごとにグループが作られて、互に競い合っていた。特にイタリア系のグループであるワンダラーズはちょっとした存在となっていた。また、黒人グループや中国人グループなどが絡み、彼らの青春群像劇として描かれている作品である。

ストーリーとしては、青春群像劇ということでは珍しいものではないのだが、劇中で使用されている音楽が'60's初頭のヒット曲を使っているため、この点で'60'sの雰囲気を味わうことが出来る。そのため、カルト的な指示のある作品でもある。

で、音楽の方はサントラ盤で堪能することが出来るのだが、これが'60'sでは有名なヒット曲が詰まったものになっている。映画と音楽との融合は'80's以降に顕著なものになって、豪華アーティストが集ったオムニバス盤というサントラが次々と大ヒットすることになったが、本作は'70's終わりの映画であるが、そのスタイルを(部分的に)先取っていたということになる。但し、'80'sでは各アーティストの新曲が集められたが、本作は懐かしのヒット曲が集められているという違いはある。(が、'90'sになると、こういう形のサントラ盤でもヒットしたものがいくつかありました。)

サントラ盤の収録曲は以下の全12曲である。『Walk Like A Man』(THE FOUR SEASONS)、『Ya Ya』(LEE DORSEY)、『Big Girls Don't Cry』(THE FOUR SEASONS)、『My Boyfriend's Back』(THE ANGELS)、『Sherry』(THE FOUR SEASONS)、『Baby It's You』(THE SHIRELLES)、『Soldier Boy』(THE SHIRELLES)、『Stand By Me』(BEN E. KING)、『Shout』(ISLEY BROTHERS)、『Do You Love Me』(THE CONTOURS)、『Runaround Sue』(DION)、『The Wanderer』(DION)。

本作は映画本編よりもサントラ盤を中心に楽しみたい作品である。で、ここに参加しているアーティストについては、それぞれのオリジナル・アルバム(現在ではベスト盤の方がお手軽である。)に手を伸ばして聴いてみるというのも良いですね。じっくりと堪能しましょう!!

 

 

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