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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その208) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「倉庫にあった意外な凶器」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・6話」、「007」からは「ユア・アイズ・オンリー」です。

ケータイ刑事」:「・6話」。「電気ウナギが明日を照らす ~大学教授殺人事件」という物語。トリックと殺害方法は如何にも「ケータイ刑事」らしい発想であり、展開の方も強引な所があって、「ケータイ刑事」らしい物語である。

事件が起こったのは多聞大学で、電気工学の教授が研究室で変死した。(顔が真っ黒に焦げていた。)現場で捜査を開始したちゃん。死因は感電によるショック死で、死亡推定時刻は今朝の8時頃であった。朝、出勤してきた助手の准教授が発見し、警備員を呼んで鍵を開けたのだった。研究室には水槽があって、その中には電気鰻が研究対象として飼育されていた。そしてその水槽の中には被害者の眼鏡が落ちていたことから、誤って落とした眼鏡を拾おうとして、電気鰻に触れてしまい、感電死したと柴田さんは報告した。捜査を進めていくとあさみさんも電気鰻に触れて感電死した事故と結論を出したが、ちゃんは被害者の袖がそのままだったことから、事故に見せかけた殺人と判断した。しかし、現場は密室になっていたことで、トリックが解けなかった。

捜査を進めていくと、准教授が昨夜、大学の倉庫の鍵を借りていたことが分かり、倉庫を調べるちゃん。普通の物置のような倉庫であったが、ガソリンの匂いを感じたちゃんは、ガソリンエンジンの発電機を発見する。また、細工されたケーブルも見つけた。また、警備員が、窓の鍵が開いていたことに気づいた。で、ちゃんは「もしかして」と気づき、被害者の研究室のドアを調べると、黒く焦げた部分があることに気づいた。で、「謎は解けたよ、ワトソンくん」

准教授は国から出た補助金を着服していて、それを教授に気づかれたということで、口封じのために殺されたのだった。トリックは、教授しか鍵を持っていないこと、また、教授はいつも鍵を掛けていることを知っていて、密室になっていることを利用したものであり、倉庫にあった発電機を動作させた。また、発電機とドアの取っての間に1本のコードを繋いでおいた。そして、出勤してきたふりをして教授がドアを開けようとした瞬間に、もう1本のコードを取っ手に付けて、取っ手を握った教授を感電させたのだった。(このため、鍵は施錠されたままで密室が保たれた。)倉庫の窓は昨夜の内に開けておいて、今朝、倉庫の窓から中に入り、準備を整え、教授を感電させた。その後、コードを回収し、倉庫に戻り、中から鍵を掛け、窓から出た。後は何食わぬ顔をして正面から今出勤してきたように装い、発見者のふりをして警備員に鍵を開けさせて、警察に連絡させた。その間に、教授の眼鏡を電気鰻の水槽に落とし、教授が感電死したように見せかける細工をした。また、コードには人の血が付いていることが確認され、指先に絆創膏を貼っている准教授のものと結ちゃんは言うと、准教授は否定することが出来ず、犯行を認めた。

倉庫にガソリンエンジンの発電機があるのは特におかしくないが、それが凶器として使われているということで、普通は凶器になるとは思われない倉庫にあるものを使って人が殺されたという事件でした。

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作で、3代目ボンドの第5作である。前作までで余りにも秘密兵器に走ったことから本作では「原点回帰」として肉体アクションを中心にした作品に戻すと言うことが決定され、ボンドも4代目に変わるということで準備が進められた。しかし、この時にオファーした役者はスケジュールの都合で受けることが出来ず、結局3代目が継続することになった作品である。

ギリシャでボンドは、クリスタトスと接触をして、コロンボが闇社会で幅を利かせているという話しを聞かされる。(実際は、クリスタトスが闇社会で幅を利かせていて、自分を知りすぎているコロンボが邪魔ということで、自分の組織をコロンボの組織ということにして、イギリスにコロンボを消させると言うことを考えてた。)そんな中、コロンボと喧嘩別れをしたリスル伯爵夫人と接触したボンドだったが、そのリスルが殺されてしまい、ボンドはコロンボの組織に捕まってしまう。

コロンボは、ボンドとクリスタトスとの話を録音したテープを持っていて、それはクリスタトスの組織のことを言っていると語る。そして、クリスタトスは麻薬に手を出しているが、自分は麻薬には手を染めていないということを語り、更に、クリスタトスが麻薬取引で使っている倉庫を教えると持ちかけた。更にコロンボはボンドに銃まで与えた。最初は信じなかったボンドだったが、コロンボの度胸の良さに信じることにした。

その夜、アルバニアにあるクリスタトスの倉庫に、部下を従えたコロンボとボンドたちが船で乗り込み、襲撃した。その倉庫は密輸した麻薬があったが、それをカムフラージュする工作として、(コロンボ曰く「麻薬取引ではよく行われている工作」として)製紙工場で作られた大きなロール状の原紙を扱っていた。(その内部にはアヘンが隠されている。また、当然ながら本物の紙(ロール紙)もある。)

ボンドたちが襲撃を開始するが、そこには殺し屋のロックもいて、抵抗する。銃撃戦が行われる中、ボンドは更にその倉庫には深海中で作業が出来る特殊潜水服や、機雷、手榴弾などの武器も発見し、クリスタトスがATACを奪ったことに関与していたという確証をえた。

一方、ロックは爆弾で倉庫ごと吹っ飛ばそうとする。それに気づいたボンドが、コロンボたちを倉庫から出るように指示をする。で、ロール状の原紙を固定しているロープを切り、敵に向かってロール状原紙を転がし、同時に攻撃(銃撃)をして、倉庫から外にでるように撤退をした。敵は転がってきたロール状原紙に潰されたり、撃たれたりして、反撃できずに次々と倒れていった。

しかし、ロックは車で逃亡しようとしていて、爆弾を爆発させて逃げていった。危うく爆発に巻き込まれそうになったボンドは、直ぐにロックを追う。

古い地下通路を通り、車で逃げるロックに追いつき、夜明けが近づく薄暗い中、ボンドはロックを仕留めた。これによって、クリスタトスの麻薬取引の倉庫は壊滅し、同時に雇っていた殺し屋のロックも倒された。

貿易で使っていた倉庫ということで、(表向きの)取引物であるロール状の原紙がそこにあるのは全く不自然ではなく、それが襲撃時の武器として敵を倒すのに利用されたが、普通に考えたら凶器(武器)になるとは思えないものが利用された襲撃作戦でした。

共通点は、普通の倉庫にあるものが人を殺す道具(凶器)として使われたということ、更に倉庫で主人公(銭形/ボンド)が敵(犯人)の悪事の揺るがない証拠(「ケータイ刑事」では先端が加工された電気ケーブル、「007」では特殊潜水服と各種武器)を発見しているということである。

相違点は、「ケータイ刑事」では倉庫は犯人が利用した場所であるが、そこでは殺人は行われていない(殺人現場は教授の研究室である。)が、「007」では倉庫内で銃撃戦が行われていて、そこで人が殺されているということになる。また、「ケータイ刑事」では主犯(単独犯ですが...)が倉庫を利用した行動をしているが、「007」では主犯(=クリスタトス)はこの時には倉庫には全く姿を見せておらず、雇った殺し屋のロックや手下たちが倒されたというところである。また、「ケータイ刑事」では「倉庫」と言っているが、それは独立した建屋ではなく、建物の1階にある一室を倉庫(物置と言っても良い。)として利用していた「倉庫」であるが、「007」では独立した建屋としての倉庫であったということで、建造物として捕らえると、全く違うものに分類出来る「倉庫」ということになる。

次回でこの連載は丸4年(16クールの最後)となるが、次回も「銭形結」絡みのネタについて記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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