ROMEO VOID『WARM IN YOUR COAT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年にリリースされた彼らのベスト・アルバムである。'80's前半に活動したベイ・エリア出身のバンドである彼らであるが、ベイ・エリア・ロックが注目された時期に乗り切れなかったということもあって、特に大きなヒットは生まれていないものの、スケールの大きなサウンドであり、かつ、とても聴きやすいロックということで、一部ではカルト的な人気のあるバンドでもある。(ボーカルのDEBORA IYALLの魅力と言うことでもある。)バンドとしては3枚のフルサイズのアルバムと1枚のミニ・アルバム、5枚のシングルしか発表しておらず、BillboardでもTOP 40入りがやっとという程度のヒットであったが、'80'sらしいサウンドに満ちているバンドである。そんな彼らのベスト盤ということで、とてもお買い得という内容のベスト盤となっている。
収録曲は以下の全15曲である。『White Sweater』『I Mean It』『Charred Remains』『Talk Dirty To Me』『Myself To Myself』『In The Dark』『A Girl In Trouble (Is A Temporary Thing)』『Out On My Own (Dance Mix)』『Just Too Easy』『Wrap It Up』『Flashflood』『Undercover Kept』『Chinatown』『Never Say Never』『One Thousand Shadows』。
お薦め曲は、シングル曲の4曲である『White Sweater』『Never Say Never』『Undercover Kept』『A Girl In Trouble (Is A Temporary Thing)』(ちなみに、5枚のシングルの内、5th.シングルのみ収録されていない。)と『Myself To Myself』『Flashflood』『Just Too Easy』という所をピックアップしておく。
シングル4曲と各アルバムからバランスの良い選曲がされているということで、ベスト盤としては化もなく不可もなしという選曲であるものの、時間的には1時間強でたっぷりと聴くことが出来るので、特にこれという不満点もない。(上手く纏まりすぎているだけに、もう少し派手な所が欲しくなるのですが...)
ベイエリア・ロックは'60'sでも'70'sでも独特のサウンドが育ち、全米をリードしたところもあるだけに、'80's前半のベイエリア・サウンドのバンドということで、聴いておいても損のないバンドであって、彼らのサウンドと接するにはもってこいのベスト盤である。
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